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【ヤマランドニッポン】Vol.453 池とグリーン、妙義山のコントラストが美しい「梅ノ郷GC」(群馬)

名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、群馬県の「梅ノ郷GC」をご紹介!

PHOTO/Shinji Osawa TEXT/Mika Kawano

9番・180Y・パー3
池越えの名物パー3。ティーイングエリアに立つとグリーンの右手に雄大な妙義山がそびえる

短くとも侮れない

上信越道・松井田妙義インターから約10キロ。上毛三山の一つに数えられる妙義山を仰ぎ見る丘陵地に名匠・加藤俊輔が設計を手がけた梅ノ郷ゴルフ倶楽部がある。92年開場で今年30周年の節目の年を迎える。

戦略性に富んだ18ホールには随所に“加藤イズム”が散りばめられている。バックティーから全長6445ヤードと距離はないが、グラスバンカーや池、大小のマウンドの配置が絶妙で各ホールとも独特のうねりがある。

フロント9はパー3、パー4、パー5がそれぞれ3ホールずつの構成で、9番は3方を池に囲まれた名物ホール。右に屏風のような山肌を見せる妙義山が控え、ときに風が意地悪ないたずらをする。レギュラーティーから143ヤードだが風向きによってクラブ選択は慎重に。ここで池に入れるとそのトラウマで後半上手くいかないと嘆く声も聞く。

雄大なマウンド群を持つ右ドッグレッグの16番パー5はティーショットで右の林越えを狙えるリスク&リワードホール。終盤は2段グリーン、3段グリーンが続くのでピンの位置によって攻め方を変えたい。

立春を過ぎたとはいえ寒い日は続く。冬のゴルフの特権は雲ひとつない空の下プレーを楽しめること。青い空に映える妙義山を愛でる余裕があると良い。

10番、330ヤードのパー4。打ち下ろしで壮大な景観が眺められるが、両サイドがOBなので、まずはフェアウェイキープが攻略のカギ

梅ノ郷GC
18H・6445Y・P72

週刊ゴルフダイジェスト2022年2月22日号より