【ヤマランドニッポン】Vol.42 北に伊吹山、南に鈴鹿山脈を望む「関ヶ原CC」(岐阜)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、岐阜県の「関ケ原CC」をご紹介!
PHOTO/Arakishin TEXT/Mika Kawano
バラエティに富んだ18ホール
岐阜県の西南端、北は伊吹山を主峰とする伊吹山地、南を鈴鹿山脈に囲まれたヤマランドに関ヶ原カントリークラブがある。
名神高速・関ヶ原インターから車で4分の好立地に造られた丘陵コースは、長谷川武治の設計で74年に開場。明治32年に名古屋で生まれた長谷川は、同地ではじめてエージシュートを達成した人物としても知られ、愛知県の伊良湖シーサイドゴルフ倶楽部など東海エリアを中心にいくつものコースを世に送り出している。
濃尾平野や養老山脈のパノラマを望むコースは、広々としたフェアウェイに向かって豪快なショットを楽しめるホールと、打ち上げ、打ち下ろし、バンカー、池が配されアプローチの技術が試される戦略的ホールが緩急をつけ散りばめられている。
天候によって濃尾平野の向こうに名古屋駅周辺の高層ビル群が見渡せる3番パー5や雄大な伊吹山の風景を楽しめるホールなどバラエティ豊か。
標高1377メートルの伊吹山は、ヤマトタケルが山に宿る神を倒そうと画策し返り討ちにあったという神話を持つ霊峰。いにしえの古戦場を微動だにせず見守ってきた神話の山の景色を愛でながらプレーの合間のひととき、歴史に思いを馳せタイムスリップしてみてはいかがだろうか?
関ヶ原CC
18H・6533Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月10日号より