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今年の夏は信州へ! 標高1000m超で爽快プレー “天空のゴルフ場”12選

近年の夏の暑さは異常ともいえる厳しさ。夏のプレーを控えるゴルファーも増えているが、そんな人にもオススメなのが信州でのプレー。日本で標高1000メートル超のゴルフ場は48コースあるが、長野県内にはその半数以上の26があり日本一。この夏は信州で爽快感あふれる“天空のゴルフ”を楽しんでほしい。

TEXT/Takeo Yoshikawa

標高が高くなると
なぜ涼しいのか

標高が100メートル上がるごとに気温は0.6度下がる。地上での気温が30度なら標高1000メートルでは24度。標高1500メートルなら21度なる。ちなみに富士山頂なら平地より23度も低くなる計算で、山頂は風が吹くので体感温度はさらに低くなる。

また、標高が高くなると飛距離が伸びるとされているが、それは空気が希薄になり抵抗が減少するからだ。標高1564メートルの菅平グリーンゴルフでは、理論上は約6%飛距離が伸びるというので、ドライバー飛距離が250ヤードなら265ヤードになる。ただし、気温が4度下がると飛距離が3%低下するとも言われるので、実は思ったほどの恩恵はないと言えるかもしれない。

菅平グリーンゴルフ

標高1564m

標高日本一! まさに天空のゴルフ場
標高1500メートル以上の高原に展開し北アルプスの山並みを一望できる。フェアウェイは広く構えた時に目標を定めやすい。ベントのワングリーンは平均200坪と広く乗せやすいが3パットには注意。14番ホールは599ヤードのパー5。池越えの打ち上げでフロントからでも497ヤードと距離がありかなりハード。
●18H・6804Y・P72 ●開場/1975年 ●設計/富澤誠造 ●須坂市仁礼峰の原3153

上田菅平高原グランヴィリオゴルフ倶楽部

標高1407m

1400メートル超で爽やかな高原プレーを堪能
アウト、インとも自然の起伏を生かして造られており雄大な印象を受ける。菩提樹、白樺、唐松などでセパレートされたフェアウェイは広い。11番ホール(396ヤード・パー4)には天然記念物シナノキがゴルファーの行く手を阻むようにそびえている。シナノキは大きく育ち、その花から蜂蜜ができる蜜源植物だ。
●18H・6459Y・P72 ●開場/1965年 ●設計/北村貞治 ●上田市菅平高原1223-3307

長野カントリークラブ

標高1120m

開場60年の歴史があり信州を代表するコース
上信越高原国立公園の中心、飯綱高原のなだらかな丘陵地に展開するコースは飯綱、戸隠、高妻コースの27ホール。各コースは豊かな唐松、白樺、松などの林でセパレートされ、8月の盛夏でも気温は26~28度と涼しい。コースからは霊山戸隠山や、高妻山、北アルプス、遠く浅間山の噴煙などの日本百名山を眺望できる。
●9H・3520Y・P36(飯綱)、9H・3498Y・P36(戸隠)、9H・3320Y・P36(高妻) ●開場/1965年 ●設計/富澤誠造 ●長野市上ヶ屋2471

蓼科東急ゴルフコース

標高1212m

八ヶ岳を望む大自然に包み込まれるリゾート
雄大な景観が望める高原の林間コース。フェアウェイには緩やかな起伏があり、並び立つ樹木がホールをセパレート。音を立てて流れるクリークはゴルファーを刺激するが、同時に清涼感も与えてくれる。グリーンは大きめなので3パットには注意したい。隣接の東急リゾートタウン蓼科にホテルがあり宿泊もできる。
●18H・6555Y・P72 ●開場/1979年 ●設計/宮澤長平 ●茅野市北山字鹿山4026-2

諏訪湖カントリークラブ

標高1186m

豪快さと繊細なホールの組み合わせ
諏訪ICからわずか20分で富士山、八ヶ岳、アルプスを眺望できるコースにたどり着ける。「ゴルフというスポーツを楽しみながら自然を感じてもらう」をコース開発の理念として造られた。各ホールは変化に富み球趣は尽きない。勇猛果敢といえる7年ごとの御柱祭がコース内で行われる。
●18H・6597Y・P72 ●開場/1963年 ●設計/間野貞吉、富澤誠造 ●諏訪市大字四賀字霧ヶ峰7718-1

オーソルヴェール軽井沢倶楽部

標高1023m

滞在してゴルフが堪能できる大人の隠れ家的リゾート
軽井沢町で最も標高が高いコース。今年の4月にスヌーピーとコラボしてピーナッツゴルフリゾートに。併設されているホテルにはスヌーピーが描かれたコラボレーションルームがあり、コース内にもスヌーピーの絵が描かれたホールがある。ピーナッツの仲間が描かれた乗用カートも用意されている。
●18H・6662Y・P72 ●開場/1992年 ●設計/グラハム・マーシュ ●北佐久郡軽井沢町茂沢1-201

フォレストCC三井の森

標高1427m

恵まれた広大な敷地に展開する美しい18ホール
八ヶ岳連峰を間近に望め360度の雄大な景観の中でプレーが楽しめるコースには程よい起伏があり戦略性も備わっていて1日を楽しく過ごすことができる。
●18H・6858Y・P72 ●開場/1991年 ●設計/謝永郁 ●茅野市豊平字東嶽4734-3888

シャトレーゼCC小海

標高1344m

時間を気にせずに過ごせる贅沢さがある
八ヶ岳の大自然に囲まれ、広いフェアウェイとベントのワングリーンが爽快なプレーを約束してくれる。施設内にホテル、天然温泉などもあるリゾート。
●18H・6785Y・P72 ●開場/1990年 ●設計/根津耕一郎 ●南佐久郡小海町豊里5907

富士見高原GC

標高1340m

白樺、唐松にセパレートされた高原コース
1300メートルを超える高原に展開し各ホールは高低差が少なく豊かな林でセパレートされグリーンは短く刈られ管理も良い。夏の気温は平均25度と涼しい。
●18H・7012Y・P72 ●開場/1974年 ●設計/梅沢弘 ●諏訪郡富士見町境12067

小諸高原GC

標高1106m

2サム保証、フェアウェイ乗り入れカートが嬉しい
浅間山麓に広がるコースからは富士山、八ヶ岳、北アルプスが眺望できる。コースには唐松、樅の木、白樺が多くありリゾートの雰囲気を演出してくれている。
●18H・6611Y・P72 ●開場/1989年 ●設計/パシフィックコンサルタンツ ●小諸市滝原1101

塩嶺カントリークラブ

標高1020m

上田治の傑作との呼び声が高い高原リゾート
塩尻ICから12分、岡谷ICなら8分という近さ。コース設計は豪快で戦略性に富んだコースを多く手がけた上田治によるもの。果敢に攻めるだけではなく繊細な小技も求められ、ルーティングにも優れている。塩嶺CCは紛れもなく上田治の「隠れた宝石」といえるコースだ。しらかば3番ホールには八坂刀売命(やさかとめのみこと)がこの石の上でお産をしたという御座石がある。
●9H・3409Y・P36(しらかば)、9H・3453Y・P36(りんどう)、9H・3313Y・P36(すずらん) ●開場/1973年 ●設計/上田治 ●塩尻市大字北小野4956

松本カントリークラブ

標高1003m

槍、穂高、白馬三山の名峰を眺望する贅沢さ
白樺や赤松でセパレートされたアウトは樹木が厚く林間コースの趣がある。インは高原らしい緩やかな起伏を持つ丘陵地だ。池が効果的に配されたホールもあり景観と難易度を高めていて油断はできない。1番ホールは打ち下ろしだが602ヤードと距離があり飛距離だけではなく方向性も求められるホールだ。
●18H・7007Y・P72 ●開場/1971年 ●設計/富澤誠造、富澤廣親 ●松本市内田2681


まだまだあるぞ!
標高1000m超の天空コース

長野県のゴルフ場全てが標高500m以上に位置し、1000mを超えるコース数は26と日本一。首都圏だけでなく名古屋圏内からのアクセスもいい

週刊ゴルフダイジェスト2025年7月15日号より