夏のゴルフ旅はフランスへ! パリ、プロヴァンス、エビアン…一度は行きたい注目3エリア

ゴルフのイメージがあまりないフランスだが、実は欧米では人気のゴルフリゾートのひとつ。なかでも満足度の高い3つのエリアをピックアップ。夏のゴルフ旅の候補に入れてみては?
PHOTO/Takanori Miki、Abaca Press Donja Pistch、Cyril Mouty、E.Guibaud、Olivier Amsellem、ggardette、C.Bielsa、preschesmisky、Jérôme Mondière、Kevin Murray、novemberstudio、Guillaume de Laubier、Getty Images、PIXTA

本格的かつ風光明媚な
コースが目白押し
フランスは日本の約1.5倍の国土に、美しい海や山、風光明媚な田園風景が広がる。そこには53の世界遺産、千を超える美術館、世界三大料理のひとつに数えられるフランス料理など優れた文化があり、世界でもっとも人気の観光大国。地域によって風景や文化などががらりと変わるため、行く地域ごとに全く異なった体験をすることができるのも魅力のひとつ。一度は訪れてみたいと思っている読者も多いだろう。
そんなフランスだが、実は現在欧米のVIPを中心にゴルフ旅の目的地として人気が上昇しつつある。
そもそも1856年にヨーロッパ大陸最古のゴルフ場であるポーゴルフクラブが造られたフランスには、現在600を超えるゴルフ場がある。2018年にフランスで初めて「ライダーカップ」が行われると、昨年はパリ五輪も開催。さらに毎年、女子のメジャー大会、エビアン選手権の舞台にもなっている。それだけゴルフ環境もよく、有名設計家が手掛けたコースは、管理が行き届いていることはもとより、トーナメント開催コースであっても、プレーすることができるのもうれしい。
今年の夏、海外へのゴルフ旅行を計画しているのなら、フランスを候補に入れてみてはいかがだろうか。

フランス旅行DATA
フランスの夏は雨が少なく、湿度も低いため、カラッと晴れて過ごしやすい日が多い。また、夏場の日照時間は約14時間~15時間と日が長いのでゴルフに観光にと、1日を長く使える
パリ近郊
国の政治・経済・文化・芸術の中心地として栄えるパリ。フランス旅行の定番だが、宿泊するなら少し離れた郊外のリゾートがおすすめ。観光、美食、ゴルフを楽しみながら、ゆっくりと疲れを癒やすことができる。
自然豊かなパリ郊外のゴルフリゾート
「ル・ドメーヌ・デ・ヴァノーホテル ゴルフ&スパ」

フランス最大の都市・パリ。歴史と芸術が融合するこの都市には、歴史的な建造物や美術館など見どころが多い。毎年多くの観光客が訪れ賑わいを見せているが、少し郊外に足を延ばすと、都会の喧騒とは無関係な、静寂に包まれたゴルフリゾートが広がる。
「ル・ドメーヌ・デ・ヴァノーホテル ゴルフ&スパ」は田園風景の中の隠れ家的ゴルフリゾート。周囲は美しい木々に囲まれ、ゆったりとした時間が流れている。フランスらしい美しい庭園が整備されているので、ふらりと散歩するだけで中世の貴族のような気分を味わうことができるだろう。もちろん併設されているゴルフ場のメンテナンスは極上。気が向くままにプレーするのもいい。
パリ観光を楽しみつつ、郊外の田舎町でゆっくりと過ごす。これもゴルフリゾート旅の醍醐味だ。



現代建築の世界的権威であり、ルーブル美術館の内装をはじめとして多くの名だたる設計を務めたジャン・ミッシェル・ウィルモットが手掛けたホテルは、モダンで洗練されたデザインで旅人をもてなしてくれる。自然の静寂の中でゆったりとした時間に包まれて、日々の喧騒から解き放たれる真の癒やしが待っている
旬の食材を使ったフレンチに舌鼓
敷地内の菜園で採れた新鮮な野菜を使用し、“シンプル”を追求した料理が味わえる。洗練された見た目はもちろん、その味わいにも感動すること間違いなし

ホテル併設の18ホール「ゴルフ・デ・リスルアダン」

プロヴァンス地方
港町のマルセイユやニース、映画祭で知られるカンヌなど多くの魅力的な町が並ぶプロヴァンス地方は景観美に優れ、食材も豊富。その一角に、2つのチャンピオンコースを楽しめるゴルフリゾートがある。
東京ドーム65個分の広大な敷地
「テール ブランシュ ホテルスパ ゴルフリゾート」

南アルプスから地中海まで広がるこの地域は、多様な景観が楽しめる人気の地域。温暖な気候と海が近い立地なので、ラム肉やオリーブ、ハーブ、野菜、フルーツ、魚介類など、食の宝庫としても知られている。
そこにある「テール ブランシュホテル スパ ゴルフリゾート」は2つのゴルフ場を有し、宿泊は完全にプライベートが確保された、まさにゴルファーズ天国。人目を気にせずにゆっくりするのにも最適だ。地中海に面したニースにも近いので、海と山の両方を楽しみたい人にもいいだろう。


過去8年間ヨーロッパ大陸のベストゴルフリゾートのトップ3にランクインしたプロヴァンスの田園地帯に広がる壮大なリゾート。客室はスイートとヴィラの2タイプあり、全室プライベートテラス付き。完全にプライベートな空間を約束してくれる。
特産ロゼワインは夏がうまい!
日本人にもファンが多いロゼワイン。プロヴァンスはフランス全体のロゼワイン生産量のおよそ40%を占める一大産地。当地では夏になると「とりあえずロゼ」を合言葉に、昼間から冷えたロゼを飲むことが多く、その様子は夏の風物詩

欧州女子下部ツアー開催「ル・リウコース」

池が多く厄介「ル・シャトーコース」

エビアン=レ=バン
ミネラルウォーターの「エビアン」の源泉地として有名なエビアン=レ=バン。レ=バンとはフランス語で「温泉」の意味で、その名の通りフランスで有数の温泉地でもある。女子メジャーのエビアン選手権の開催地として世界中のゴルファー憧れの場所だ。
エビアンリゾート

敷地内にゴルフコース、4つのホテル、カジノがあり、ホテルのスパとは別に独立したスパ施設を併設している。メジャーコースを堪能したり、温泉を利用したスパでリラックスしながらゆっくりと過ごせる。ホテルにあるレストランも国内外で評価が高く、ミシュランガイドでも星を獲得したシェフが生み出す料理を味わえる。
王族になった気分に「ホテル ロイヤル」


エドワード7世に敬意を表して「ロイヤル」と名付けられた、1909年開業の5つ星ホテルで、世界各国の王族も宿泊。英国のエリザベス2世も訪れた。眺望の良さはもちろん、数千点の芸術作品とともに豪華な装飾が施された館内を優雅に歩けば、気分は王族そのもの


ホテル ロイヤル併設の「エビアンスパ」では、宿泊客以外も温泉療法の施術を受けることが可能。そのほかホテル エルミタージュ内のスパやレ・テルメ・エビアンなど計3施設で高級スパが堪能できる
家族で行くなら「ホテル エルミタージュ」


スパ施設を備えた4つ星ホテルは、恋人同士はもちろん家族で訪れるにも最適。1000平方メートルもの多目的屋内スペース、屋外アクティビティ、専用ラウンジなどを備えた「キッズリゾート」併設で、子どもたちが楽しめる環境を整備。子ども連れでも安心だ
寝ても覚めてもゴルフ「マノワール・ドゥ・ゴルフ」


コース内にあるゴルフアカデミーの中心部に位置する8室の客室とレークビュースイートを備えたホテル。英国のクラブハウスを彷彿とさせる建物で、ドライビングレンジや6ホールの「ザ・レークコース」から程近く、常にゴルフが身近にある贅沢な環境
田園風情を味わえる「ホテル ラ・ベルニア」


レマン湖を見下ろす森林の中に位置する4つ星ホテルは、田園地帯を望むカントリー調の建物で温かみのある雰囲気が特徴。客室のほかに、アルプス地方にある山小屋風の宿泊施設「シャレー」もあり、最大8人で宿泊することができる
週刊ゴルフダイジェスト2025年5月13・20日合併号より