「スクランブルゴルフ」のすすめ<前編>老若男女、レベルを問わず楽しめる! この秋“競技デビュー”はいかが?
自分のレベルでは競技ゴルフなんてとても……と思っているゴルファーでも、「スクランブル」ならきった楽しめる。仲間と助け合い、戦略を練りながら、自分1人では出すことのできない好スコアも望めるチーム戦。この秋ぜひ“競技デビュー”してみませんか?
PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara
>>後編はこちら
- スクランブルゴルフには、元プロ野球選手など、ゴルフ好きアスリートも多数参加している。彼らはなぜスクランブルに魅了されるのか。元ラグビー日本代表の大畑大介と、元プロ野球の谷繁元信に話を聞いた。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara >>前編はこちら 「みんな輝ける場所がある。ラグビーみたい!」大……
エンジョイできて上達にもつながる
ベストスコアを更新する、コンペで優勝する、同伴者に勝つ……ラウンドの目標は人それぞれだろうが「チームで戦う競技」に参加してみると、ちょっと違った“景色”が見えてくるかも。
4人のベストボールを採用していく「スクランブル」は、近年、あちこちで大会が開催されている。人気の理由は、団体競技の良さが味わえること。仲間との助け合いは、ストローク戦では体験できないスクランブルの醍醐味だ。参加経験者に聞いても「毎年出ている」「すごく楽しい」「まだ初心者レベルだけど楽しめた」など、絶賛の声が続々。しかも、楽しいだけではなく「スクランブルに出るようになってゴルフが上手くなった」の声も。楽しいうえに上達できる……その秘密をさらに深掘り。
<スクランブルゴルフの基本的なルール>
全ホール、全員がティーショットを打つ。セカンドショット以降はその中からチームとしてベストポジションと思われるボールを選択し、その地点から、また全員が打つ(選択されなかったボールは各自がピックアップし、その地点へ持ってくる)。 それをカップインまで繰り返していく。大会ごとにオリジナルのルールがある場合もあるので要注意。
たとえば、ゴルフダイジェスト社主催のスクランブルの場合……
ティーショットは、18ホールのうち1人最低4ホールを採用しなければならない。残りの2ホールはチーム内の誰のティーショットを選択しても構わず、ホールアウトの時点でこの条件がクリアできなかった場合は、1ホールにつき2打が付加される。3人で参加の場合は、1人最低5ホールのティーショットを採用しなければならない
「マンネリゴルフを打破できる」
栗山剛さん(53歳・平均スコア88)
「100の壁とか90、80の壁……ひたすら自身の壁に向き合うのに少し飽きてきたという人、いつも同じようなメンバーでのラウンドでマンネリ感のある人など、スクランブルをおすすめしたい方はたくさんいますね。チームプレーは最大の魅力なので、例えば会社の同僚とか先輩後輩、上司と部下という組み合わせもいいと思います。お互いに心から仲間を応援できるチャンスです。あとは飛ばし屋とショートゲーム巧者の組み合わせや、親子や夫婦で組むのも楽しいです。なんと言ってもゴルフは最高の共通言語なので。自分もですが、一度参加すると、またすぐ参加したくなるはずです」
「ビッグスコアが出ます!」
関口洋一さん(54歳・平均スコア75~76)
「スクランブルにはもう10年余り出場し続けていて、ベストは18アンダーです。個人のプレーではこんなスコアは出せるはずがないので楽しいですよ。4人のメンバーは1人入れ替わりがあっただけで、あとはずっと同じ。飛ばし屋がいるので、彼のティーショットはなんとかパー5で採用したい。となるとパー3では自分が乗せないと……などと常に頭をフル回転させるのがスクランブル。戦略を練るのが難しさであり、面白さ。上手い人だけ4人集まればいいというわけではなくて、いかに噛み合うか。メンバー構成の時点でマネジメントは始まっていますし、一方、その日の調子を見ながら打順を考えたりという臨機応変な対応も必要。どれもゴルフに求められるものですから、自分のスキルアップにもつながります」
「連続バーディで盛り上がる」
小熊由美さん(平均スコア95)
「まず、スクランブルならアンダーを出せる。しかも10アンダーとか、普段なら見ることのできないスコア。連続バーディが出ると、それはそれは盛り上がります。これはチーム戦であるスクランブルの醍醐味ですね。あとは、常に『誰の1打を採るか』を考えながらのラウンドなので、マネジメントは磨かれると思います。打つ順番もそう。私はパットを1番目に打つことが多く、となると、自分が入れるのが一番いいんですが、いかに他の3人にラインを見せるかも重要になります。自分1人のラウンドより、ずっと頭を使います。あと、それぞれに輝ける場があるというのもスクランブルの魅力。特にパットが上手い人は、キラッキラに輝けるので(笑)、おすすめです」
「知らない“景色”から学べる」
内山汐里さん(平均スコア75~76)
「スクランブルに出るようになって自分のゴルフにもいい影響がありました。たとえばパット。チーム戦では、寄せるのではなく、どうしても自分が入れるしかないというシチュエーションが出てきます。すると強く打てるようになるんです。あとは、攻め方のバリエーションが増えました。ティーショットで自分の球以外が選択されると、2打目の地点が普段見ている景色と違うところに行くからです。ほかにも、4人ともフェアウェイに置いた際、ピン位置などさまざまな条件を加味して、どの球を選択するのが一番かと考えるので、ルート取りの技術が磨かれていきます。チームプレーを満喫したい人はもちろん、『上達したい』という人にもおすすめできます」
「スコア110でも楽しめた」
匿名希望(平均スコア110)
「5年ほど前に友達に誘われて初めてスクランブルの大会に出ました。友達の会社の人2人は初めて会う人だったので、話が合わなかったらどうしようと心配していましたが、杞憂でした。ゴルフという共通の話題があるので、10ほど年上の人、10ほど年下の人とワイワイ盛り上がれて最高でした。また、100も切れていない腕前なのに試合なんてとんでもないと思っていましたが、私が唯一女性で、前のティーから打てたこともあり、私のティーショットが一番多く採用されて自信になりました。どんな腕前の人でも活躍できるので、初級・中級ぐらいのゴルファーでも遠慮は要りません」
みんなの意見から見えてきたスクランブルの面白さ
①個々の強みが発揮できる
ショットやパットなど、“一芸”が生きる。男女混合チームや、初心者にベテランが交じるチームもアリ。個人的に競り勝つのではなく、仲間と協力して一緒に勝つ」喜びが味わえる
②いつも以上に戦略性が求められる
いい位置にあるボールを選ぶだけではなく、ティーショットの“採用ノルマ”があるため、高い戦略性が求められ、スリリングな展開も堪能できる。自身のマネジメント力もアップする
③ビッグスコアが出せる
「10アンダー」のように自分1人では決して出すことができないようなスコアが出せ、新しい世界が見られる
④“全国”への道がある
個人戦で全国大会に進むのはかなりハードルが高いが、かみ合えばビッグスコアが望める団体戦なら、予選を通過して全国決勝へ進出できる可能性も十分にある
2024-25 ゴルフダイジェストスクランブルゴルフ
参加者募集中!
>>詳細&お申し込みはこちら
>>後編はこちら
- スクランブルゴルフには、元プロ野球選手など、ゴルフ好きアスリートも多数参加している。彼らはなぜスクランブルに魅了されるのか。元ラグビー日本代表の大畑大介と、元プロ野球の谷繁元信に話を聞いた。 PHOTO/Tadashi Anezaki、Hiroaki Arihara >>前編はこちら 「みんな輝ける場所がある。ラグビーみたい!」大……
週刊ゴルフダイジェスト2024年10月8日号より