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アニカが初の女性メンバーに選ばれた「パインバレー」。その名門らしからぬトイレ事情とは?

多くのゴルフメディアで「世界一」と評されるコースを有するパインバレーGC。倶楽部設立108年目にして、初めて女性メンバーを受け入れることは小欄でも紹介済みだが、先日そのメンバーが明らかになった。

倶楽部初の女性メンバーに選ばれたのは、ともにアマチュアで複数の全米タイトルを持つサラ・イングラムさんとメーガン・スタージさん。そして、メジャー
10冠、現・国際ゴルフ連盟会長のアニカ・ソレンスタムの3人だ。アニカは自分が選ばれたことを伝えるニュースを自身のツイッターでリツイートしている。一方、パインバレー側は、従来女性のプレーは日曜日の午後に限定していたが、その決まりもこの5月に撤廃。女性メンバーを迎える準備を進めていた。

こうして欧米では珍しくなかったメンズクラブがまた一つその歴史の幕を閉じるのだが、1987年以来、同GCで何度もプレーしたことのある川田太三氏は同GCでの面白いエピソードを紹介してくれた。

「友人が途中でトイレ(小用)を我慢できなくなったんです。それで大慌てでコース内の売店に駆け込み、『メンズルームはどこだ?』と尋ねたら、『この周り、どこでもメンズルームです』と言うんです(笑)」

つまり、敷地内ならどこで用を足しても構わないという、メンズクラブならではの“ルール”があったというのだ。だがそれも、女性メンバーが増えるとどうなる?

「でも、オーガスタナショナルもロイヤル&エンシェントGCも、最初に華々しく複数の女性の入会を発表しましたが、その後はほとんど増えてないでしょう。ここも同じでは」と推測する。

世界一の名コースでの男性の立ちション。まだしばらくは許される?

女性メンバーの増加によってルールが変わっていくことになるのか?

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より