TEXT／Yumiko Shigetomi　PHOTO／Hiroaki Arihara
THANKS／ETGA東京校

片山晋呉や上田桃子など、数多くのトッププロを世に送り出してきた江連忠が、自身の経験をもとに、50歳からの上達法をアドバイス!

年齢を重ねるほど
腕はしなやかに使うべき

ミケルソンの50歳でのメジャー優勝は我々世代に希望を与えてくれましたね。僕がこの連載で何回もお伝えしているように、年齢を重ねるほど腕はしなやかに使ったほうがいいということを、ミケルソンが証明してくれました。

ミケルソンのあの衰えないどころかケプカさえもアウトドライブしてしまうほどの驚くべき飛距離は、もちろん体が大きくて強いとか下半身の柔らかさとかの要因もありますが、とくに腕のしなやかさがもたらす役割が大きいのです。手首、ひじ、肩、体幹部まですべての関節が柔らかくてしなやかに振っているから、クラブの遠心力を最大限に生かすことができる。まさにアマチュアのお手本となるスウィングです。

ミケルソンみたいに腕をしなやかに使うには、椅子に座った素振りがオススメ。椅子に座った状態で、いかに力まずにヘッドを速く振れるかやってみてください。腕だけで振るのではなく、腕と上半身を同調させて振るのがポイントです。

Drill
椅子に座って素振りをしてみよう

【Point 1】
右足を後ろに引いて座る

【Point 2】
腰を止めずなるべく回す

腰を止めて腕だけで振ってしまうとスピードはあまり出ない。腕と上半身を同調させて腰を回していこう

江連忠

1968年生まれ。東京都出身。高校を卒業して渡米し、ミニツアーを転戦しながらジム・マクリーンに師事したのち帰国。日本のプロコーチ第一人者となり、片山晋呉や上田桃子を賞金王に育て上げた

月刊ゴルフダイジェスト2021年8月号より