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【名物ホールでいつかバーディ】Vol.41 攻める勇気が試される! 兵庫県 「小野GC」18番パー4

かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、小野GCの18番ホール。

【名物ホールFile 41】

小野ゴルフ倶楽部
18番ホール

405Y Par4

ハザードに物おじせず
果敢にピンを狙うメンタルが必要!

小野GCは「自然の地形を生かし、重機をできるだけ入れない」という乾豊彦理事長の条件を最大限に考
慮して造られた。大きな鴨池を巡るようにしてスタートするアウトから始まり、緩やかな丘陵地をプレーして最後に池に戻って来るというルーティングは高い評価を得ている。当然だが、池が絡むホールも多く、特にアウトの7、8、9番はいずれも飛距離だけでなく正確性も求められる。

18番ホールは405ヤード、レギュラーからで375ヤードで攻めるにはほどよい距離だ。右に池があることから1打目はやや左を狙いたいが、左にはバンカー群がある。ホールはその辺りから右ドッグレッグして落下地点とピンの位置によっては池越えで攻めることになり、正確性と同時に果敢に攻める勇気が求められる。フェアウェイは右の池に向かって傾斜しているので油断をすると池に吸い込まれてしまうから要注意だ。

狙う方向に池がある、木の枝が張り出している、落下エリアにクリークが流れている、というシーンに直面するとどうしても身構えてしまい、ミスをしてしまうことが多いのはメンタルに問題があるのか、それとも単に下手なのだろうか。そんなことを思いながらのプレーはそれなりに楽しいと思うのは、その分だけ伸び代があるからだ(と信じたい)。

過去に多く公式戦の舞台になっている小野GCはコースレート75.3と高く、ゴルファーの挑戦意欲を限りなく喚起させてくれる。

プレー後にひと休みしたい落ち着くクラブハウス

クラブハウスは平屋造りで質素だが、昔ながらの趣を感じられる造り。必要にして十分な機能を備えていて好感が持てる

小野ゴルフ倶楽部

兵庫県小野市来住町1225 
18H/6935Y/P72 コース設計/上田治


文/吉川丈雄

特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動


月刊ゴルフダイジェスト2024年10月号より