【名物ホールでいつかバーディ】Vol.40 世界の名だたるコースをオマージュ! 岩手県「メイプルCC」16番パー3
かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、岩手県にあるメイプルカントリークラブの16番ホール。
【名物ホールFile 40】
メイプルカントリークラブ
16番ホール 168Y Par 3
池に囲まれたグリーンが
クラブ選びを惑わす!
世界の名コースが再現された18ホールで、何と敷地面積は東京ドーム18個分と広大だ。各ホールはそれぞれに名前が付けられていて、スコアカードを見ながらプレーを楽しむことができる。
16番ホールは「禅」と名付けられ、「打ったら祈れ」という意味が込められている。そして座禅草が咲くからだ。ホールはオーガスタナショナルGCの池越え16番ホールと、スパイグラスヒルGCの13番、そしてグリーンはTPCソーグラススタジアムCの17番からインスパイアされている。
深い森に囲まれ静寂が支配するこのホールは、ティーイングエリアの前からグリーンまで池が広がり、池越えが苦手なゴルファーにはそれなりのプレッシャーがかかる。グリーン奥には2つのバンカーがあり、右奥側は形が独特なメイプルのシンボルバンカーだ。それほど深くなく、ホールの奥はやや余裕があることから大きめの番手で攻めるのもいいだろう。ただし、グリーンは池に向かって傾斜があるのでアプローチの距離感は難しい。
レギュラーティーから149ヤード、自分の飛距離では7番アイアンになる。風はフォロー。やや当たりは悪かったがグリーン右寄りにオン。長い距離のパットになってしまったが2パットのパーで上がれた。設計者がイメージしたというTPCソーグラススタジアムCの17番をプレーした時、3球打って全て池だったから、ここでリベンジできた、と勝手に思うことにした。
「あともう1ホール」その気持ちが叶う!
18番を終えるとクラブハウスまでの間に、69ヤードの19番ホールがあり、仲間との勝負がつかなかった場合ここで決着をつけることができる
メイプルカントリークラブ
岩手県滝沢市大沢外山野1-1
18H・6528Y・P72
コース設計/金田武明
文/吉川丈雄
特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動
月刊ゴルフダイジェスト2024年9月号より