【名物ホールでいつかバーディ】Vol.39 中央の松がプレッシャーをかける! 長野県「諏訪湖CC」2番パー4
かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、長野県にある諏訪湖カントリークラブの2番ホール。
【名物ホールFile 39】
諏訪湖カントリークラブ
2番ホール 456Y Par4
狙いたい気持ちを抑えて
3打目勝負ができれは大叩きは回避できる
標高1100メートルに位置する諏訪湖CCからは富士山をはじめ、八ヶ岳、アルプスなどが眺望でき避暑地の趣がある。諏訪湖と霧ケ峰という自然に囲まれ、特色ある地形を最大限に活用し、戦略性が問われるレイアウトとなっている。コースは山地に造られているが高低差が気にならないほどルーティングに優れている。
2番パー4は打ち上げ&打ち下ろしの左ドッグレッグホール。ティーショットは正面に見える蓼科山方向へ。セカンド地点に向かい、丘を上がり切ると、目の前には広々としたフェアウェイが現れ開放感がある。フェアウェイ中央と左ラフに松があり、右ラフにはバンカーと松の木があることが視認でき、ボールの落下地点からどのようなルートで攻めていくのがベストなのか考えさせてくれる。「右はかなり広いがバンカーと松がある、左に行き過ぎるとグリーンを狙いにくくなるぞ」とコースから問いかけられているようだ。
打ち下ろしだが、全長が長いことから簡単に2オンをさせてはくれない。ここは3オンでよしとし、中央の松と右バンカーの間を狙ってユーティリティで攻めた。トップ気味で当たりは悪かったが下りのため程よく転がりグリーン手前エリアまで進んでくれた。グリーンは奥から順目なので手前からピンを狙ったが距離を残して結局2パットだった。
個性的なホールが多くありプレーをしていて気が抜けないが、攻略する面白さもあり楽しい1日を過ごすことができた。
祭りの伝統を感じられる石造
諏訪神社の御柱祭は7年周期で行われ、コース内でも木落としが開催される。ハウスから出たところに木落としの様子を描いたレリーフが飾られている
諏訪湖カントリークラブ
長野県諏訪市大字四賀字霧ヶ峰7718-1
18H・6597Y・P72
コース設計/間野貞吉、富澤誠造
文/吉川丈雄
特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動
月刊ゴルフダイジェスト2024年7月号より