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難しいけど試す価値アリ!「直ドラ」ってどんなワザ? そもそも何て読む?【明日使えるゴルフ用語】

普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。

2023年5月のRKB×三井松島レディス、プレーオフで岩井明愛・千怜姉妹がともに直ドラを選択し話題となった(PHOTO/Hiroyuki Okazawa)


直ドラ


ドライバーは基本的にティーショットで使用するクラブ。形状的にも、ティーアップすることを前提として造られているが、プロの試合を観ていると、長いパー5のセカンドショットなどで、たまにフェアウェイ上からドライバーを振る選手を目にする。

こうしたショットは、地面のボールをティーアップせず“直(じか)”に打つことから「直(じか)ドラ」と呼ばれる。

難度の高いショットなので、練習で試してみたことはあっても、コースで実際に直ドラをやったことのあるゴルファーは少ないだろう。

直ドラが難しい理由は、ロフトが立っているため球が上がりにくいことと、シャフトが長いのでクリーンにヒットするのが困難なことが挙げられる。

ティーアップしていれば、アッパーブロー気味にインパクトできるので、10度前後のロフト角でも十分な打ち出し角を確保できるが、地面に置かれた球を打つときは、レベル~ダウンブローでインパクトしないと手前をダフってしまう。きれいにコンタクトできても、フェースの下っ面に当たるため、どうしても打ち出し角が低くなり、ある程度ヘッドスピードが速くないと距離を稼ぐのが難しい。

しかしそんな特徴を逆手に取り、あえて直ドラを選択するという手もある。

たとえば風が強い日や、打ち下ろしのホールで、球を上げたくないとき。クリーンにヒットできさえすれば、低く強い球でランを稼げ、通常のショットよりもいい結果が得られる可能性もある。

また、左サイドに池やOBが迫っているホールでも有効。ロフトが立ったクラブは基本的に球がつかまりにくいので、左へのミスを防ぐことができる。ティーショットを刻もうとしてFWやUTを握ったのに、引っかけてトラブルになったという経験がある人も多いだろう。ゴロでもいいやという気持ちで直ドラを試してみると、案外いいローフェードが打てるかもしれない。

ただ、シャフトが長いぶん、とくに軟らかめのシャフトを使っている人は、トウダウンでヘッドの軌道がブレる可能性も高いので、本番でいきなりやろうと思わずに、練習場でコツをつかんでから実践することをおすすめする。