コースの難度を表す「スロープレート」。コースレートとはどう違うの?【明日使えるゴルフ用語】
普段当たり前のように使っているゴルフ用語だが、その成り立ちや意味を問われたときに、正しく返せるだろうか? ここではラウンド中の会話やゴルフ仲間とのやりとりで使える、ゴルフ用語にまつわるうんちくを紹介する。
スロープレート【slope rating】
コースの難度を示す指標としては「コースレート」が一般的だが、それとは別に「スロープレート」という指標がある。この指標は一体どういうものなのか。
両者は、基準となるゴルファーの設定が違う。コースレートはスクラッチプレーヤー(ハンディ0のプレーヤー)が基準であるのに対して、スロープレートはアベレージゴルファーを基準にコースの難度を設定している。スロープレートの数字は55から155で、数字が大きいほど難しいコースということ。この数字はスコアの数字を表しているわけではなく、113が平均的な難度のコースである。
なぜ、スロープレートが必要かというと、コースというのは難しくなればなるほど、上手いゴルファーとそうでないゴルファーのスコアの差が大きくなるものなので、スクラッチプレーヤーを基準としたコースレートでは、一般ゴルファーに不利に働くことが多いからだ。
アメリカでは、オープンコンペなどの競技の際、スロープレートと自分のオフィシャルハンディから、そのコースでのハンディを算出して適用するのが普通。ハンディ18の人の場合、スロープレートが113のコースならハンディは18前後になるが、スロープレートの数字が大きいコースではハンディが30近くになったりする。一方ハンディ1の人の場合は、スロープレートの数字が上がってもハンディがそれほど増えることはなく、より公平なハンディで競技ができるというわけだ。