【名物ホールでいつかバーディ】Vol.31 2オンどころか3オンも簡単ではない! 静岡県「太平洋クラブ御殿場コース」18番パー5
かつてチョイス誌の編集長も務めたゴルフコースのスペシャリストが日本全国の名物ホールをレポート。今回紹介するのは、静岡県にある太平洋クラブ御殿場コースの18番ホール。
【名物ホールFile 31】
太平洋クラブ御殿場コース
18番ホール Par5 525Y
ツアーでもおなじみの18番
アマチュアには超難度
トーナメント開催コースの中で最も認知度の高いコースのひとつで、一度はプレーしたいというゴルファーは多いだろう。開場は1977年で、初めてプレーできたのは、その2年ほどたった頃。その後、何度か回る機会をいただき、現在に至る。
2018年にリース・ジョーンズが改造を施した後、最初に気が付いたのはバンカリングがより洗練されたこと。ハザードの位置が明確になり、「ここに打ってはいけないよ」と、教えてくれるのはありがたいが、そう言われると意識してしまい、「打ってはいけない」場所にボールが何度も飛んでいった。
それはさておき、16番パー4は3オン、池越えの17番パー3はグリーン左から2オン。最終18番パー5の2打目はグリーン左、バンカーの手前だった。パーシモン時代にこのバンカーに直接入れたことを思うと、パワーの衰えにがく然としてしまう。
グリーンの傾斜は池に向かっているので、3打目はやや左を狙ったが、キックが悪くグリーンを外れてしまう。下りのアプローチを上手く打てたが3パットという結果だった。
池の反対側にはマウンドがあり、そこに打てば次は打ち下ろしでピンが狙いやすい。しかもグリーンはマウンド側からは受けている。次回に試してみようと考えたが、太平洋マスターズに出るプロは、果敢にイーグルを狙ってくるはずだからそんな攻め方はしないなとも思った。
名物ホールは18番だけじゃない
三井住友VISA太平洋マスターズ(今年の開催は11/9~12)時の17番。毎年多くのギャラリーが詰めかけプロの妙技に酔いしれる
太平洋クラブ御殿場コース
静岡県御殿場市板妻941-1
18H・7327Y・P72
設計/加藤俊輔 改造/リース・ジョーンズ 監修/松山英樹
文/吉川丈雄
特別編集委員。1970年代からアジア、欧州、北米などのコースを取材。チョイス誌編集長も務めたコースのスペシャリスト。現在、チョイス誌ベスト100選考委員、日本ゴルフコース設計者協会名誉協力会員としても活動
月刊ゴルフダイジェスト2023年11月号より