米国&欧州男子ツアーでは10回、米女子では11回が最多。プロゴルファーのホールインワン達成頻度はどれぐらい?【ゴルフの数字】
4人1組、1ラウンド18ホール、パー72……ゴルフにまつわるいろいろな数字。知らなくてもゴルフはできるけど、知っていればゴルフがもっと楽しくなる! 今回は、プロゴルファーのホールインワン達成回数について。
3000回ラウンドすれば達成できる?
ティーイングエリアから打った第1打が直接カップイン。誰もが1度は達成してみたいと憧れるホールインワンだが、果たしてどのぐらいの確率で達成できるものなのか。
よくスポーツニュースでホールインワンの映像が流れるので、プロゴルファーはしょっちゅうホールインワンを達成しているようにも思えるが、アメリカの「ナショナル・ホールインワン・レジストリ」の試算によると、ツアープレーヤーのホールインワン達成率はおよそ3000分の1。パー3が18ホールに4つあるとして、750ラウンドに1回。30試合に出場して年間120ラウンドするとすると、6年に1度ぐらいのペースでホールインワンを達成できる計算だ。
同データによると、HCの少ない上級者で約5000分の1、アベレージゴルファーでは約1万2000分の1の確率だという。
パー3が1ラウンドで4つあるとすると、3000ラウンドに1回の割合。月イチでコースへ行って年間12ラウンドできたとして、250年かかる計算になる。2回も3回も達成している人の話を聞くと、自分はなんでこんなにゴルフをしているのに一度もないんだ、と思うかもしれないが、3000ラウンドに1回と聞くと、ほとんどの人は達成できなくて当たり前。卑下する必要はない。
PGAツアーでは10回が最多
ギネス記録によると、PGAツアーでの最多ホールインワン数は10回で、ハル・サットン(米国)とロバート・アレンビー(オーストラリア)が達成している。欧州ツアーではミゲル・アンヘル・ヒメネス(スペイン)が同じく10回を達成。「私のアイアンはダーツのようなもの」という名言も残している。
米LPGAツアーでの最多ホールインワン数は男子よりも多い11回で、キャシー・ウィットワースが達成している。ウィットワースは1962年から1985年の間に88回のツアー優勝を記録し、1983年のヘンレドンクラシックで11回目のホールインワンを決めている。
ギネスでいうと、2021年5月のリゾートトラストレディスで、女子プロの山路晶が1ラウンドで2度のホールインワンを達成し、「プロの試合で1ラウンドに達成したホールインワンの最多数(女性)」としてギネス記録に認定されたのが記憶に新しい。
ちなみに先のナショナル・ホールインワン・レジストリのデータによると、ホールインワンを達成した年齢として最も多いのは50~69歳で、全体の51%を占めるという。諦めずに続けていれば、歓喜の瞬間はきっと訪れる。