【道ラクツアラー】朝からテンションMAX! 気分はレーサー「シボレー コルベット」
TEXT/Tomomitsu Chiba(モーターマガジン編集長)
ILLUST/Hiroaki Seto
1953年の誕生以来、アメリカンマッスルカーとしての伝統を受け継ぎ、そして王道を歩み続けてきたシボレーコルベット。その新型は、68年の歴史の中で初となるミッドシップエンジンとなり右ハンドルを揃えた。
初の右ハンドルで日本でも快適に走れる
C8と呼ばれる8世代目のシボレーコルベットは注目度がとても高い。コックピットと呼ぶに相応しいまるで戦闘機のような場所で運転に熱中していたときのこと。隣に並んだクルマからの熱い視線を感じた。チラ見どころではない、ガン見である。それは駐車場に停めていても同じだった。たちまち数人が集まってきて、「これ、新しいコルベットだよね」、「カッコいいクルマですね」と気軽に話しかけてくるのである。多くの耳目を集めるようなのだ。
そして新型コルベットは、初のミッドシップエンジンレイアウトの採用、初の右ハンドル仕様の設定などの「初」が並ぶのも特徴。これはシボレーがコルベットで、本気でグローバル進出するという意志の表れである。その証拠に価格もとても魅力的だ。欧州のV8エンジン搭載車なら2000万円、3000万円といわれても不思議ではないパフォーマンスを持ちながら1180万円は、「安い!」と思わずつぶやいてしまう。
さらに特筆すべきは、その乗り心地。実に快適なのだ。普段はリラックスできるほどの極楽なライド感覚。しかしいったんその気になればすぐに戦闘モードに切り替わる新型コルベットは“攻め好きゴルファー”に最適な1台だ。
直線的にスイッチ類を配置
運転席に向けられたセンタークラス
ターにはスイッチが並びコックピット
感が満載、オトコ心をくすぐる
シボレー コルベット
コルベットは、全長4630㎜、全幅1940㎜、全高1220㎜、ホイールベース2725㎜。パワーユニットは、ミッドシップレイアウトの6.2LV8自然吸気エンジンで502ps/637Nmを発生し、0→100㎞/h加速2.9秒という超俊足。まさにスーパーカーなのである
月刊ゴルフダイジェスト2021年10月号より