【道ラクツアラー】ゴルフ中継も見逃さない。“アイズオフ”が可能な「ホンダ・レジェンド」
TEXT/Tomomitsu Chiba(モーターマガジン編集長)
ILLUST/Hiroaki Seto
渋滞時の苦痛な運転操作から解放してくれるのが、ホンダ レジェンドが世界初搭載した自動運転レベル3だ。これは、これまでの運転支援機能のハンズオフに加え、視線を外すことができるアイズオフを実現している
世界初の自動運転レベル3を獲得
トラフィックジャムパイロット(渋滞運転機能)と呼ばれる渋滞時の自動運転(レベル3)を実現したホンダ レジェンド。これはフロントセンサーカメラ2基、ライダーセンサー5基、レーダーセンサー5基、室内に近赤外線を内蔵したドライバーモニタリングカメラといった数多くのカメラ&センサー類と3次元高精度地図、全球測位衛星システムなどが各種データをやりとりすることで、自動運転を可能にしているのである。
ただし、渋滞が解消するなど、クルマが自動運転の条件をはずれるとそれは解除されるので、ドライバーは即座に運転操作を代わらなければならない。ちなみにスマートフォンの操作だが、法律的にはOKなのだが、こうした理由からホンダは推奨していない。あくまでテレビ画面を見たり、ハンドルから手を離してナビ操作ができるとしている。渋滞時の運転から解放され、他のことができるようになることは、とてもうれしい。
自動運転は、まだ最初の一歩を踏み出したばかりだ。またこうした先進技術は、数多くのクルマに搭載されてこそ、意味のあるものだと考えている。今回はレジェンドへの搭載だったが、今後は早い段階でより多くのモデルに導入されることが望まれる。
上質な空間にして中身はハイテクぎっしり
自動運転用の起動スイッチはハンドルに用意。スムーズにシステムとドライバー間で運転交代できる
ホンダ レジェンド
ホンダ・レジェンドは、全長5030㎜、全幅1890㎜、全高1480㎜、ホイールベース2850㎜。パワーユニットは、3.5L V型6気筒エンジンに3基のモーターを組み合わせたハイブリッド。モーターでリアも駆動する4WD仕様で安定した走りも味わえる
月刊ゴルフダイジェスト2021年7月号より