【ポルシェ カイエンクーペ】SUVクーペの本丸! ライバルはGLEクーペ、BMW X6
ポルシェが、カイエンをベースにしたクーペルックSUV「カイエンクーペ」を発表。グレードはカイエンクーペと、カイエンターボクーペ の2つ。メルセデスの「GLEクーペ」、BMW「X6」といったSUVクーペマーケットの主役となるか!
ボディ後方を下げた流麗フォルム
2017年末にポルシェの最上級SUV、カイエンがフルモデルチェンジしてすでに1年以上が経過している。
従来モデルから全長と全幅を若干拡大し、逆に全高を低めるなどワイド&ローとしているが、この最新モデルである第三世代は、外観のシルエットやコンセプトなどは従来の第二世代から大きく変化していなかった。
SUVの弟分であるマカンをラインアップしているとはいえ、グローバルでのSUV市場が多様化している中においてキープコンセプトで登場した新型カイエンに、もの足りなさを覚えた人もいるのではないだろうか。
そんな声に応えたかのような新型が2019年3月22日に登場した。カイエンクーペはその名のとおり、ボディ後部のルーフを大きく下げることで流麗なクーペルックとしたクロスオーバーSUVである。サイドのガラス面積はかなり狭くなっていることがわかる。さらに、よく見てみるとフロントウインドウ(Aピラー)も寝かせるように配置されている。
ボディサイズはすでに公表されており、全長4931×全幅1983×全高1676mm/ホイールベース2895mmとなっている。標準のカイエン(全長4918×全幅1983×全高1696/ホイールベース2895mm)と比較してみると、思ったよりも変化が少ないようだ。
全長は13mm伸び、全高が20mm低くなっている。ただし、リアのドアやフェンダーの形状変化にともなって、リアトレッドも約18mm拡大。全体としては、より低く力強い印象を増している。
カイエンクーペとカイエン、エクステリア比較
標準ルーフはパノラマガラスルーフ
ルーフは2種類、標準の固定式パノラマガラスルーフとオプションのカーボンルーフがある。空力性能を高めるポルシェアクティブエアロダイナミクス(PAA・オプション)にアダプティブルーフスポイラーが含まれる。これは速度によって高さを変化させ、90km/hを超えると135mmまで展開してダウンフォースと空力効率を改善するという。
インテリアは4シーター
インテリアにおける標準のカイエンとの大きな違いは、4シーターであるということ。スポーツシートによるフォールド性や快適性の向上を見込めるようだ。さらに、リアシートの着座位置をカイエンよりも30mm低く設定したことによって、後席乗員の頭上スペースも確保しているという。
搭載されるエンジンは2種類ある。3L V6ターボ(340ps/450Nm)を搭載したカイエンクーペは、0→100km/h加速を6秒、最高速は243km/hを記録する。
4L V8ツインターボ(550ps/770Nm)はトップグレードのカイエンターボクーペに搭載され、0→100km/h加速を3.9秒、最高速は286km/hに達するとう。ちなみに両グレードともに、価格はまだ発表されていない。
SUVクーペのライバルといえば、この2モデル
メルセデス「GLEクーペ」
BMW X6