【私の「とんぼ」愛】大西ライオン＜前編＞「グレートワンパターン」のつぶらさんに共感してしまいます

2024.03.11

4月からのテレビアニメ放送を前に「オーイ! とんぼ」好きを自認する著名人の皆さんに“とんぼ愛”を語ってもらうリレー連載。今回はかねがね「とんぼファン」を公言していた、お笑い芸人・大西ライオンさんが登場!

目指す“選手像”は安谷屋つぶら

――このたび「オーイ！とんぼ」のアニメ化が決まりました。4月6日（土）朝10時スタートです。

やたーッ。おめでとうございます。パチパチパチ。

――早速「とんぼ」おなじみのセリフ「やたーッ」から入っていただき、ありがとうございます（笑）。もともと愛読していただいていたとか。

はい、週刊ゴルフダイジェストで普通に読んでいて。面白いから単行本も。紙派なので、部屋でまあまあのスペースをとっております（笑）。

――もう49巻まで来ましたので。

「とんぼ」は最初から面白かったですよね。3番アイアン1本でゴルフするって。出たよ、現代のプロゴルファー猿が、って。でもね、普段は明るくて天真らんまんなとんぼちゃんなんだけど、実はあんな生い立ちがあるなんて……。3鉄1本でゴルフしている理由があるんですよね。両親が亡くなっていて、遺されたのが3鉄で。もう泣けるわけです。しかも、そのほかのキャラクターもみんな、さまざまな傷を抱えながら生きているんですよ。例えば、熊本・日本女子アマ編の音羽ひのきさん。ゴルフでは有望なんだけど、なんせお父さんがあれ。厳しすぎるでしょ。あと、天才少女の（栗須）エマさん。スター街道まっしぐらの選手かと思いきや、なんとワニに噛まれた過去あり。そして、極めつきは猪股幸（鳴寂）さん。親の虐待に苦しんで、お寺で育つやなんて……。なんかこう、もうちょっと普通の生い立ちの子はおらんのかい、と思うくらい。

――登場人物に丁寧に「さん付け」していただいて。

なんか付けてしまいますね。リスペクトですね。

――サイドストーリーで別の漫画ができそうなくらい、いいですよね。

そんななかでは、大賀茂小鴨ちゃんと築山嬉々ちゃんなんかは、わりと普通かな。あと、（有働）二子女の家族が出るとホッとしますね。それでも十分個性的やけど。あと、登場人物を見ていると、なんとなーくやけど、実在のプロゴルファーのイメージが浮かぶことがあるんですよね。

――むむ。気付いちゃいましたか。名前は明かせませんけれど、実は先生たちのなかではあるみたいです。

やっぱり。もしかして、嬉々ちゃんのモデルってあの人ちゃう?（小声でプロ名を伝える大西ライオン）

――ご名答です。

やっぱりかー。

――登場人物の魅力もさることながら、随所で見せるスーパープレーや奇想天外なアイデアショットも、ガチゴルファー・大西ライオンにとっては魅力でしょう?

もちろん、真似しようとしましたよー。3鉄で曲げるとんぼちゃんのショット。で、Youtubeの企画にしようと（笑）。3番アイアンでいろいろ曲げたりしようと思ったんですがね、まず、ないんですよ、MTNⅢの3番アイアン。中古で探してもなかなか。で、いろいろこねくり回して、たどり着いた結論が……できそうでできないのが、とんぼちゃんの技（笑）。でもね、一瞬できそうやなって思わせるところがさすがなんです。名解説者・イガイガの説明がちゃんとしているから「なるほど」って思うんですよ。で、やってみると手がこっち向いて、足がこっちで……結局「できるかいっ」ってなる（笑）。

――あはははは。となると、やっぱり好きなキャラクターはとんぼちゃんですか?

もちろんです!　でもね、プレーヤーとして目指したいのは安谷屋円（つぶら）さんなんです。

――え、目指したいキャラクターがいるんですか?

そりゃあもちろんです。ガチゴルファーですから。つぶらさんは一番現実的ですよね。オーソドックスというか、漫画にも出てきた“グレートワンパターン”です。でも、よくよく考えると、めっちゃ難しいのがグレートワンパターンでもある。だって、僕の芸風知ってます?　グレートかどうかはわかりませんが（笑）、同じことをやり続けているでしょ。実は、そういう人、お笑いでは多いんですよ。

大西ライオンがそのプレースタイルに憧れるというつぶら。つぶらのスリークオーターショットが大西ライオンの「心配ないさー」!?

――確かにそうですね。でも、ワンパターンは確かに難しい。続けていく努力がもう……。

ほんとですよね。つぶらさん、めっちゃ練習してますもんね。つぶらさんだけじゃないですけどね、登場人物の情熱がすごくて、そこに強く惹かれます。みんなの「ゴルフしかないんだ」って気持ちが痛いほど伝わるんです。ちなみに、僕もゴルフの練習はしてます。あ、お笑いの練習はしないですけど（笑）。いいのかな。

――心配ないさー!!

ありがとうございます（笑）。

――大西ライオンさんの爆笑トーク、続きは後編で。

爆笑とかいってハードル上げるのやめてください!

>>後編につづく