Myゴルフダイジェスト

会見場に響き渡ったアダム・スコットの着信音に一同ほっこり。その曲とは…?

母国オーストラリアのナショナルオープンで優勝争いを演じ2位に入ったアダム・スコット。ひょんなことから判明した、マスターズチャンプの意外な(?)“着信音”とは……。

「ISPSハンダ オーストラリアオープン」で3日目を終え首位に立ちながら最終日の17番でダブルボギーを叩き、ポーランドのA・メロンクに優勝を譲ったスコット。

「3日目までは本当に良いプレーができていたのに」と惜敗を淡々と振り返った。

そんな彼のマスターズ優勝から来年で10年経つ。”世界でもっとも美しいスウィング”と言われた元世界ナンバー1プレーヤーのメジャー勝利がマスターズの1勝だけというのも信じがたいが、A・カブレラとのプレーオフの死闘からすでに10年近い歳月が流れたことにも驚きだ。

同大会の期間中、こんなことがあった。開幕直前の水曜日、地元のヒーローとして記者会見に臨んだスコットはうっかり携帯をサイレントモードにするのを忘れていた。そして記者たちが集まったところで突然携帯が鳴り出したのだが、着信音はなんともスコットにふさわしい選曲だった。

そう、4月の第2週の朝に我々が必ず耳にするマスターズのテーマソング。着信音が鳴り響くと、ハリウッドスター顔負けのイケメンが慌てて苦笑い。会見場も笑いに包まれた。

欧米では多くのゴルフファンがこの着信音を使用しているらしいが、マスターズのチャンピオンがこれを採用していることがわかると、スコットに対する親しみと好感度がさらに上がったとのこと。

親日家で、今年も日本オープンに出場。一緒に回った桂川有人が米下部ツアーのQTに挑戦することを知って激励するなど、とにかく裏表のない超ナイスガイなのだ。

PGAツアー14勝を誇るが最後に勝ったのは20年のジェネシス招待で、世界ランクは35位。しかし母国で好調なプレーを披露しており、まだまだ実力はある。

優勝から丸10年となる23年マスターズでの活躍を期待したい。

2013年、カブレラとの雨中のプレーオフを制し、オーストラリア勢初のマスターズ覇者となった(PHOTO/Kiyoshi Iwai)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月27日号より