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オーストラリアPGA選手権で20歳の久常涼が2位! 欧州ツアーで日本勢が躍動

オーストラリアのブリスベンで行われたDPワールドツアー(欧州男子ツアー)の新シーズン開幕戦「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」で日本の若手が躍動した。

荒天で2度の中断をはさみ、18ホールに7時間前後を要した最終日。

厳しいコンディションのなか11位タイからスタートした久常涼がバーディ、イーグル発進でこの日のベストスコア「65」をマーク。リーダーボードを一気に駆け上がり、故郷で凱旋優勝を飾った世界ランク3位のC・スミスに3打差の2位タイに食い込んだ。

久常は一昨年プロ転向すると国内下部ツアーで3勝を挙げレギュラーツアーに昇格。21年のシーズン後半7試合でシード選手となった目下売り出し中の20歳だ。

まだ未勝利だがフル参戦した今季はベスト10に6回入り、賞金ランクは22位。武器は300ヤード超えの飛距離とショット精度の高さ。

オーストラリアでも初日と最終日にイーグルを奪っているが、イーグル奪取率は国内ツアーナンバー1で、パーオン率も2位と高い。まだ粗削りだが将来を嘱望されている若手のひとりである。

一つのきっかけが飛躍に繋がるケースは多い。久常にもぜひチャンスを生かしてもらいたい。

その他の日本勢は欧州を主戦場に戦う川村昌弘が3日目を終え2位グループにつけ優勝を狙える位置にいたが、最終日スコアを1つ落とし7位タイで終戦。金谷拓実は尻上がりに順位を上げ川村と同じ7位タイで4日間の競技を終えた。日本の20代が全員ベスト10入りしたのは人気低迷中の男子ツアーにとって明るい材料だ。

ちなみに久常は11月中旬スペインで行われたDPワールドツアーのQスクールファイナルステージで6日間の長丁場を戦い抜き、7位で新シーズン(23年)の出場権を獲得した。

スケールの大きなゴルフで世界に羽ばたいてほしい。

弱冠20歳の久常に注目!(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年12月20日号より