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アメックス優勝のキム。五輪メダル獲得なら「兵役免除」も本人は興味なし?

先のアメリカンエクスプレスで米ツアー3勝目を飾ったキム・シウ(25)。実は東京オリンピックをもう“諦めムード”で見ている……?

韓国出身のキムには、18~28歳の間に果たさなければならない2年間の兵役義務がまだ残されている。兵役免除にはいくつかの条件があるが、オリンピックでメダルを取るのもそのひとつ。しかし、キムは「今年の目標は?」と聞かれて「ツアーでもう1勝して最終戦のツアー選手権に出場することです」とサラリ。オリンピックの「オ」の字も出さなかった。さらに、兵役義務について「時期は決めていないが、韓国人として義務を果たすつもり。それはもう決めています」とも公言。もっとも、オフィシャルには「五輪に出てメダリストになって兵役免除を目指します」などと言えるわけもなく、本心はどうなのかはわからないが……。

かつて米ツアーで2勝し、日本でも2011年に3勝したベ・サンムン(34)は、2015~2017年に兵役義務を果たしたが、退役後はかつての勢いを失い、プロゴルファーとしては鳴かず飛ばずの状況。そうした例からしても、プロとしては脂の乗っている時期の2年間の兵役はできれば避けたいものだろう。

つまり、数多いるプロゴルファーのなかでも、オリンピックの開催をもっとも願っている一人といえるはずのキム。しかしながら、キムの場合、オリンピック出場を目指すとしても、韓国の代表争いはイム・ソンジュがすでに頭1つ抜き出ており、もう1枠をアン・ビョンフンやカン・スンなどと争わなければならない。しかも、開催自体が揺らぐ現状でもある。“いずれにせよ”の、諦めムードなのかもしれない。

韓国男子の宿命は甘んじて受け入れる?(写真は2019年ZOZO選手権)

週刊ゴルフダイジェスト2021年2月16日号より