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【百発百中! ショートパット】“体で押す”タイプは「手の悪さ」を徹底的に排除しよう

1.5m程度のショートパットは、「腕で打つ」と「体で押す」の2つのタイプに分けられると南秀樹コーチは言う。ここでは「体で打つ」タイプの打ち方のポイントを教えてもらおう。

PHOTO/Takanori Miki THANKS/坂出カントリークラブ

解説/南秀樹 平均パット数1位に輝いた経験もある鈴木愛をはじめ、成田美寿々(パットのみ)や岡山絵里、木村彩子など、多くのパット巧者を輩出してきたプロコーチ

>>あなたのタイプはどっち?

  • 50cmはOK、70cmもなんとか。1mくらいから微妙になってきて……そういえば1.5mの距離を思い返すと、意外と外してきたような気がするぞ。「実はそれには理由があるんです」とは南秀樹。そこにはショートパット必中の肝が詰まっていた。 PHOTO/Takanori Miki THANKS/坂出カントリークラブ 解説/南 秀樹 平均パット数1位に輝いた経験もある鈴木愛をはじめ、成……

お腹で押して、フェースに乗せる

南 “体で押す”タイプは、フェース面を気にするよりも、お腹を使ってボールをフェースに乗せつつ押し出していくほうが打ち出しが安定しやすく、タッチも出せます。体でクラブを制御する分、ヘッドはブレにくくなりますが、今度は軌道に気を使うことが大事。この場合は腕を使うほど、逆にブレてしまいます。ここでおすすめしたいのが、テークバックを取らずに初めからフェースにボールがくっついた状態で、“押す動き”だけで真っすぐ打ち出す練習です。私も生徒たちのショートパットが入らなくなると、必ずやらせます。悪くなると手が悪さをしだすんですよ。

いわば“手の悪さを消す練習”、“腕で打つ”派の人も、手が悪さをするようなら試してみると良さそうだ。


Point1
グリップエンドは常に体の中心を指す

腕の操作を消すために一番意識したいのがグリップエンドの向き。ここが常に体の中心を指し続けることで、手首の“グラグラ”がなくなる

Point2
左手3本指の“圧”を変えない

ヘッドの急減速は緩みに、急加速はパンチにつながるので、ヘッド速度は常に等速を意識したい。「そのためには左中指、薬指、小指の“圧”を変えないことが大事です」

Drill
鏡を見ながら連続素振り

鏡などを見ながら、ほうきのようにパターを左右に連続して素振り。鏡に映る自分を確認しながら、頭を動かさずにお腹で肩と腕を動かすように振ると良い

頭と体が分離していないと……
・頭が残りすぎて左肩が上がる
・フォローで頭ごと左へ行く

頭と体が一緒に動くのはNG。ヘッドに追従するように頭が目標へ動くのは、分離していない証拠(写真右)。逆に意識しすぎて頭が逆に動くのもダメだ(写真左)

週刊ゴルフダイジェスト2022年11月15日号より