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注目の若手・岩﨑亜久竜に丸山茂樹がアプローチを即席レッスン

今季は優勝争いも多数で、トップ10に6回入るなど、大活躍のシーズンとなっているのが岩﨑亜久竜。そんな彼のことを目にかけているのが、日大ゴルフ部の大先輩、丸山茂樹だった。

PHOTO/Hiroyuki Okazawa

セガサミーカップの会場で突如始まったアプローチレッスン。クラブの上げ方、状況の考え方など、“丸山エキス”を岩﨑にたっぷり注入

セガサミーカップの会場、ザ・ノースカントリーGCのアプローチ練習場で練習している岩﨑を見つけると、丸山はスーッと寄っていって、「もっと右サイドに余裕を持ったほうがいいぞ」(丸山)と、即席のレッスン会が始まった。

「(クラブを)シャットに使うときとオープンに使うときをうまく使い分けないとね。それぞれ打ち方は同じなんだけど、上げ方で変える。その両方やっておくと、寄せるバリエーションが増えるからね。例えば2段グリーンの上のピンに寄せたいときはシャットで足を使っていく。そのままフワッとピンデッドにいきたいときは、オープンに使っていく。ペタンとした薄いライの場合はオープン気味にして、しっかり振っていくほうがいい。振るのが怖くなってくると、アプローチが苦手になってくるからね」(丸山)

大先輩に突然の金言をもらった岩﨑は、嬉しさと驚きのなか、その後黙々と、丸山に言われたことを繰り返し練習していた。

丸山茂樹の熱血指導の中身は?

グリーンの状況に応じた、柔らかい球(オープン)と強い球(シャット)を覚えたほうがいいと丸山。バックスウィングのクラブの上げ方を岩﨑にレクチャー。クラブをシャットに使う時、インに上げすぎるとどうしてもクラブを入れるスペースがなくてダフりやすくなるという丸山。「右サイドに間合いを持つことも大事」(丸山)

【フェースをオープンに使う場合】
親指がグリップの真上にくる

トップでフェースが正面を向く。このとき左手親指はグリップの真上

【フェースをシャットに使う場合】
親指が正面を向くくらい

トップでフェースがやや地面方向を向く。このとき左手の親指が正面を向く

週刊ゴルフダイジェスト2022年10月25日号より