「スウィングのことをあれこれ考えずにプレーしたい」ファウラーが再びブッチ・ハーモンに師事
リッキー・ファウラーが3年以上師事してきたコーチと決別。新態勢で新シーズンに挑むことになった。
ここ数年不振が続いているツアー屈指の人気者は、8月にデビュー以来13年バッグを担いできたジョー・スコブロンと別れ、9月に入り今度はジョン・ティレリーコーチのもとを離れた。
「ここ数年が無駄だったわけではないし、ティレリーともっと良い結果を出せれば良かったけれど、今やお互いがまるで違う言語を話しているようで噛み合わなくなってしまった」と決別の理由を語ったファウラー。現時点で新しいコーチを雇うのではなく、元コーチだったブッチ・ハーモンのもとに戻るのだとか。以前はツアーに同行し何人もの弟子を抱えていたブッチだが、年齢的なこともあり現在ほぼ引退状態なのは気になるところ。
ツアー通算5勝のファウラーが最後に勝ったのは、19年のWMフェニックスオープン。全盛期は世界ランク4位だったが現在178位に低迷しており、21-22年シーズンはトップ10入り1回と振るわなかったものの、フェデックスカップのポイントランクぎりぎりの125位でプレーオフシリーズに滑り込んだ。不振から脱却するため本人が良かったときに習っていたブッチのもとに戻る決断をしたようだ。
「スウィングに不安を抱えながらプレーするのではなく、スウィングのあれこれを考えずゴルフをする。そういう自分に戻りたい」
新キャディはベテランのリッキー・ロマーノを起用する。
「彼は身長が僕と同じくらいなので、並んでも(僕が)小さく見えないはず(笑)」。S・ピアシーらのバッグを担いできたロマーノはミニツアーでプレーした経験を持っており、ファウラーの4歳上。「プレーヤーとしても優秀だし信頼できる」という新キャディを相棒に、スランプからの脱出を目指すファウラーを応援したい。
週刊ゴルフダイジェスト2022年10月4日号より