【日本プロゴルフ選手権】「ティーショットはほとんどライン出し」堀川未来夢“第2の故郷”三島で盤石V
<日本プロゴルフ選手権/グランフィールズCC(静岡)/7219Y・パー71/8月4日〜7日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa
静岡県・グランフィールズCCで行われた「日本プロゴルフ選手権」。同コースから車で20分ほどにある日本大学の三島寮で4年間を過ごし、ここで何度も合宿や練習ラウンドをしてきたという堀川未来夢が、昨年のカシオワールドオープン以来となるツアー通算3勝目を飾った。
グリーンの速さを10フィート前後まで抑えたかわりに100ミリ以上にラフを伸ばしたショット精度重視のセッティングに、堀川の武器が火を吹いた。普段から「ほとんどは“ライン出し”で打っている」というティーショットが冴え、フェアウェイキープ率は4日間を通して75%オーバー。ラフが長く、ほとんどが2段グリーンという同コースで、2打目を良い条件から打てたことが、この結果につながったのだろう。バーディ以上の数は4日間合計23で1位だった。
17番ホールでは3番ウッドのライン出しでフェアウェイ中央へ。このコンパクトなフィニッシュ!
3打差の2位で堀川を追いかけたのは、先月に行われた出場予選会を37位で突破し、今季ツアー初戦となった嘉数光倫。19年に獲得した初シードはわずか1年で手放すこととなったが、現在ABEMAツアー賞金ランク1位と目下絶好調。さらに5打差には2週前の「ASO飯塚チャレンジドゴルフトーナメント」で優勝した、これまた好調の池村寛世、堀川と同じく日大出身の吉田泰基、昨シーズンABEMAツアーで初優勝を遂げ賞金ランク71位まで上げ、初シード獲得まであと一歩に迫る安本大祐が追いかける展開となった。
逃げる堀川は終盤となる14番でダブルボギーを叩いたが、その後は危なげない展開。16番パー4でチップインバーディを獲ったことで追撃の手を振り切り、19年日本ツアー選手権に続く国内メジャー2勝目を手にした。
最終ホールグリーン脇には、先輩の優勝を今か今かと待ちわびた日大ゴルフ部の面々が。かわいい後輩たちに囲まれてパシャリ
6アンダーでスタートし、最終日6アンダーの「65」で猛烈な追い上げを見せた片岡が単独2位。東建ホームメイトカップ以来となるベスト5入り
良い位置からプロ日本一の初Vを狙った嘉数。最終日は2オーバーと実力を出し切れなかったが、レギュラーツアーで戦えるだけの力を見せた
最終日最終組、堀川、嘉数と同組だった池村。持ち前の爆発力で5打差の逆転を狙うも、バックナインで2ボギー、1ダブルボギーと失速
<日本プロゴルフ選手権・最終成績>
優勝 | 堀川未来夢 | -15 |
2位 | 片岡尚之 | -12 |
3位 | 吉田泰基 | -11 |
4位T | 宇佐美祐樹 | -9 |
4位T | 池村寛世 | -9 |
4位T | 嘉数光倫 | -9 |
7位T | 大西魁斗 | -7 |
7位T | 久常涼 | -7 |
7位T | 木下稜介 | -7 |
7位T | S・ビンセント | -7 |
週刊ゴルフダイジェスト2022年8月23・30日合併号より