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【ゴルフジム】「持ち球をドローに変えたら、チーピン気味の球が出るように…」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ドライバーでチーピンのミスが増えた」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)埼玉校

教える人/内海大祐

うつみだいすけ。76年生まれ、茨城県出身。その人の体格や筋力などに応じた、理にかなったスウィング構築に定評がある。江連忠ゴルフスタジオ(ETGS)千葉校エグゼクティブインストラクター

<今週のお悩み>
「ドローに変えてしばらく経ちますが
最近チーピン気味の球が出るように…」

●藤野智弥さん(62歳/身長171cm/ゴルフ歴50年/ベストスコア73/平均スコア94)
トップでは肩が深く回っているが、同じように腰も回っている(2コマ目)。このポジションからだと、下半身から切り返したとしても、上半身がすぐに追いついてしまうため、インパクト直前では腰と胸の向きがほぼ同じになっている(3コマ目)

藤野 元々スライスだったのをドローに直してだいぶ経つんですが、ここにきてチーピン気味に左のミスが出ることが多くなってきました。ドライバーを少しつかまるモデルに替えたせいかと思ったんですが、それだけじゃないみたいです。

内海 ダウンスウィングで、下半身と上半身の時間差が足りない感じがします。テークバックで体をしっかり回そうという気持ちが強すぎるので、切り返しで体(下半身)が巻き戻るのに時間がかかって、すぐに上半身に追いつかれています。

体のエネルギーをうまく使えていません

藤野 年齢で体が回りにくくなっている部分もあるので、できるだけ体を回そうという意識はあります。

内海 大事なのは、体のエネルギーをきちんと腕からクラブに伝えられるかどうかです。ダウンスウィングで上半身と下半身の時間差が少なくなると、右わきが空いて、腕が体と連動しなくなります。たとえば、4分の3くらいの浅いトップから、切り返しで思い切り下半身を回して振ると、それに引っ張られた上半身が時間差で下りてくるので、右わきが締まって腕と体との連動性が高まります。

藤野 しかも、クラブがインサイドから遅れて下りてくるから、フェースが閉じすぎる心配もないですね。

内海 そういうことです。時間差を作って振るほど、ボールは右にしか出なくなります。ドローヒッターは、全力で振っても出球が右になる振り方が必要ですが、そのためのキーワードが「時間差」なんです。

これで解決!
「下半身と上半身の時間差を意識して
 体のエネルギーをフルに使おう」

Point
右わきを締めて押し込んでいく

下半身リードで切り返すことで、腰、胸、腕と回転が伝わっていき、自然に右わきが締まった状態になる。この形が作れると、ダウンスウィング後半は右サイド全部で押していける

Drill 1
タオルを両わきに挟んで打つ

タオルの両端を左右のわきの下に挟んで固定し、タオルを落とさないようにしてボールを打つ。体と腕がバラバラではなく、体の力を使って腕を振る感覚がわかり、ダウンスウィングでの時間差を作りやすくなる

Drill 2
4分の3のトップでフルショットする

トップの大きさを普段の4分の3程度に抑えつつ、切り返しからはフルショットと同じスピード感で打つ。下半身リードの意識が強くなり、腕が遅れて下りる感覚もわかる

週刊ゴルフダイジェスト2022年8月16日号より