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【読者記者】No.1786「コースに出ると引っかけが止まらなくなる! アウトに上げようとしているのですが…」

読者が自身の悩みを解決する方法について、直接プロに取材する「読者記者」。今回のお悩みは「引っかけのミスが多い」というもの。果たして解決方法は?

PHOTO/Hiroshi Yatabe TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

読者記者No.1786 間嶋智さん

●56歳 ●会社員 ●ゴルフ歴/35年 ●ベストスコア/80 ●平均スコア/92 ●177㎝・80㎏ ●ドライバー飛距離/230ヤード

先生/濱田塁

68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修業。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスン中

真嶋さんのお悩み
「コースで引っかけが連発する」


アイアンで引っかけが出て困っています。トップでフェースがクローズなのがよくないと思っていて、何とか直そうとしていますがどうしてもうまくいかないんです。


本人の自覚通り、トップでフェースが空を向いていて、かなりクローズなのがわかる(2コマ目)。また、イン‐アウトが強く、インパクトポイントが右足寄りにある

真嶋 コースで引っかけが止まらなくなることがあるんです。

濱田 テークバックでクラブが外に上がっていて、その反動で、トップでクラブがループしてインから下りています。もし、外に上げるなら、フェード打ちのスウィングのように、右上から左下に下ろすようなイメージで振らないと、引っかけは止まりません。

真嶋 外に上げたほうが、イン‐アウトがきつくならないかと思ったんですが……。

濱田 上げ方がちょっとよくなくて、手首を使ってヘッドだけ外に上げる感じになっているので、余計にループしやすくなっているというのはあります。始動してしばらくは、手元とヘッドが同じだけ動くようなイメージで引いていくと、ループが小さくなります。

真嶋 これなら右肩を下げずに切り返せて、ヘッドが極端に背中側から下りることもないですね。

濱田 フォロー側は、手を返さずに、体の回転でクラブを振っていくようにするといいですね。

<問題点>
アウトに上げてインから下ろす

イン‐アウト軌道が強い自覚があるので、あえて外に上げているが、その反動によりトップでクラブがループして、ますますイン‐アウトが強くなっている

記者「手を返すのが早すぎますか?」
プロ「ヘッドを背中側から下ろしすぎです」

ダウンスウィングでクラブが地面と平行になる地点では、クラブがターゲットラインと平行で、フェースがスクエアであるのが理想。ここでヘッドが背中側にあると、イン‐アウトがきつくなり引っかけの危険性が高くなる

Point 1
ヘッドではなく手元が先行するイメージ

フェード打ちの場合、ヘッドよりも手元が先行するイメージでテークバックするケースが多い。真嶋さんのようにイン‐アウト軌道が強い人の場合は、フェードの要素を少し取り入れると、軌道をストレートに修正しやすくなる

Point 2
フォローは体の回転で出していく

インパクトしたら手は「何もしない」イメージで、体の回転でクラブを左に振っていくと、引っかけは出にくくなる

Drill 1
ヘッドを誰かに止めてもらう

アドレスでヘッドに負荷をかけてもらい、それに逆らうようにして上げると、ヘッドと手元が一緒に動く(写真)。このときの手元とヘッドの関係を覚えておく

Drill 2
シャフトを体の右に当ててスウィング

ドライバーを極端に短く持ち、シャフトを右わきに当てて構える。そこから上げると手元が先に動く。シャフトが体の左側だと、ヘッドから動きやすい

<取材後記>
切り返しでクラブをそのまま下ろせた
切り返しでどうしてもヘッドが背中側に回る感覚があったんですが、テークバックを手元から引くと、あまりヘッドの位置を動かさずに、そのままクラブを下ろせました。

月刊ゴルフダイジェスト2022年9月号より