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川村昌弘が南アフリカで強盗被害に。海外では警察にも注意が必要?

先日、欧州やアジアを中心に世界を飛び回るプロゴルファーの川村昌弘が、自身のコラムで強盗被害に遭ったことを報告した。

今年3月、欧州ツアー参戦のため南アフリカのヨハネスブルグ近郊を車で移動していた川村。すると高速で1台の車に追走され、強引に停止させられたという。中から出てきたのは警察を名乗る2人組。抵抗もむなしく川村はマネジャーとともに拉致され、現金やゴルフクラブほか、旅の道具すべてが盗まれてしまったのだとか。川村自身は幸いにも怪我はなかったそうだが、参戦予定の試合は欠場を余儀なくされ、一時帰国する羽目に。

川村は「トラブルはすでに昔のこと。どうか過度にシリアスにとらえないでいただきたい」と綴っているが、日本で暮らす我々には衝撃的な内容。このようなことは、海外を転戦する選手にとってはよくある話なのだろうか。欧州シニア賞金王の経験を持つ海老原清治に聞いてみた。

「残念ながら、海外では珍しいことではありません。私は被害に遭ったことはありませんが、そういった話はよく耳にしましたね」と海老原。「私が試合でメキシコに滞在していたときの話です。主催者から『治安が悪いからホテルから出ないように』と言われていたにもかかわらず、外国人選手4人が連れ立って外へご飯を食べに行き、そのレストランで被害に遭いました。犯人はウエイトレスと警察官。3日後に捕まり、女が警察官とつるんでいたことがわかったのですが、実は海外では警察官が強盗になることも少なくないんです」

では、海老原自身はどんな防衛策を講じていたのだろうか。

「特に治安の悪い国や地域で試合があるときは、事前に主催者やツアー担当者から、ホテルやゴルフ場、シャトルバスから出ないようにという注意があります。僕は言葉が話せないので、『手を挙げろ!』と言われてもわからず、ズドンとやられる恐れがある。だからその注意をよく守って、移動の際は同じツアーに出ている外国人選手の車に同乗したり、ツアー側が用意したバスを使ったりして単独行動を避けました。そのかわり、イギリスなどの治安の良い国では、レンタカーを借りて女房と一緒に転戦するなどしていました。治安の悪い国では最大限に警戒し、治安のよい国では羽を伸ばす。そのメリハリが良いのかな、と思います」

川村はコラムのなかで、「『私たちの国で起きたことを本当に申し訳なく思う』と頭を下げてくれた人々も南アフリカ、ヨハネスブルグの方でした」と語り、治安の悪いと言われている地域でも、素晴らしい人たちがたくさんいることを強調していた。とはいえやはり命あってこそ。自分の身を守るためにはいくら注意してもしすぎることはない。

何はともあれ無事でよかった…(PHOTO/Tadashi Anezaki)

週刊ゴルフダイジェスト2022年6月14日号より