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【ギア選びのウソホント】Vol.88「幅広ソール」「ハイバウンス」はホントにやさしい?

「キング・オブ・試打」としてお馴染みの堀越良和プロが、長年の知見から、ギア選びの際に重視すべきポイントや注意点をわかりやすく解説!

前回のお話はこちら

『ボーケイ』シリーズを筆頭に、各社でラインナップされているウェッジにはソール形状がいくつもあります。多くのショップ店員さんは「打点が安定しない初心者にはソールが滑る幅広ソールが合う」というふうに思い込んでいるようで、アベレージゴルファーのキャディバッグを覗くと、『ドルフィンウェッジ』などの幅広ソールが多く見られます。

もちろん、ソールが滑ることで“やさしさ”があることはその通りなのですが、万人に当てはまるわけではありません。たとえば先に挙げた『ドルフィンウェッジ』は、HPで確認できますが、バウンス角がソール箇所によって異なるウェッジです。とはいえ、もっともバウンスがあるセンターでも7度とローバウンスです。そのようなウェッジをハンドファーストに構えるゴルファーが使うと、バウンス角を超える入射角になり、リーディングエッジが先に芝にコンタクトするため、ザックリが起こりやすくなってしまいます。つまり難しいウェッジを選んでいることになります。逆に、腕力や腕の重量が足りない女性が砂がたくさん入ったバンカーなどでハイバウンスを使うと、地面に弾かれることが多いので、『ドルフィンウェッジ』のようなローバウンスが“やさしい”ことになるのです。

ウェッジこそ、フィッティングをオススメします!

堀越良和

ほりこしよしかず。週刊ゴルフダイジェストで試打レビューを続けて約四半世紀の「キング・オブ・試打」

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より