頑固おやじのクラブ工房Vol.22 打てない3番を抜いて4番ウッド購入。5番ウッドも抜く? チューンする?
ゴルファーの永遠の悩みとも楽しみともいえる14本のセッティング。今回もスコアメークに役立つ、オヤジさんからの“目ウロコ”アドバイスだ。今週の通勤GDは頑固おやじのクラブ工房。そのVol.22
Q、ウッド? ウェッジ? どちらを増やす?
歳のせいか3番ウッドで球が上がらなくなったので、4番ウッドに入れ換えたら、好打を連発。結果、5番ウッドの出番もグッと減ったんだけど、これも抜いてウェッジでも足すほうがいいかな? (68歳・HC11 ・自営業)
A、ウェッジの数だけ迷いが増えるかも
「オヤジさん、スプーンが打てなくなってさ、球が上がらなくて。で、バフィを仕入れて使ったら、これがバッチリ。セカンドで大活躍でさ、調子いいのよ」
仕事はほとんど息子に譲って、会長みたいになってる常連さん。昔は結構飛ばしてたんだが、ここ
数年でガクッと飛ばなくなった。
「今じゃそのバッフィで180㍎ぐらいしか飛ばねえんだけどさ。スプーンでゴロになるよりマシ。ただ、クリークとそんなに飛距離が変わらないんで、抜いちまおうかな、ウェッジでも増やそうかな、なんて考えたんだけど、どう?」
え、バッフィがわからない? 4番ウッドだよ。スプーンは3番、クリークは5番。最近は4番がないモデルが増えたし、こんな呼び方もしなくなったからな。
「ウーン、ウェッジ増やしても、使い分けで迷うだけじゃねえかな。練習量の多い競技アマでもないんだし、ウェッジは3本で十分さ」
「じゃ、チッパーでも」
「コロガシなんか8番アイアンかパターでいいよ。アンタ、もともとそういうの上手いし」
「でも、1本減らして13本で回るのは、もったいない気がしてイヤなんだがね」
「だったら、オイラのオススメはセカンド用“保険”クラブの追加だな。飛距離じゃなくて、状況に
合わせてラクできる番手さ」
“一方通行”設定が
大きなミスを減らす
よく“飛距離の階段”なんていうけど、まさかドライバーとパターを除いた12本で12段作ろう、なんて思ってないよな?
以前に、SWの90㍎からアイアン、UTは10㍎刻み、ウッドは15㍎刻みで、3番ウッドの210㍎まで並べたい、なんて相談を受けたことがあるんだが、これが完璧にできたら日本アマ、いや日本オープンに勝てるよ(笑)。
アマチュアはヘッド速度42m/s前後が多いけどミート率も含めてドライバーで220㍎も飛ぶかどうか。昔は9番アイアンの2倍飛ぶのが目安とか言われてたけど、今どきのアイアンならPWの2倍と思っていい。な、220~230㍎ぐらいだろ。
それでも90切るレベル、シングルを目指すレベルなら5、6段もあれば十分さ。100~150㍎を5、6本で10~12㍎刻みで打ち分けられれば、長いパー4やパー3はボギーオン狙いでも、10ホールはパーオンを狙えて、80切りも狙える。
「アンタも飛ばなくなって、ボギーオンでも御の字だろ? てことはセカンドで死なないで運べるクラブが増えればいい」
「どういうこと?」
「右が怖い場面で絶対右に行かない、左が怖いところでは絶対左に行かないのを、170㍎ぐらいと180㍎以上打てるヤツを2本ずつ入れればいいんだ」
ショートゲームがまとまっているアマチュアがスコアを崩すのは、セカンドのチョロとかOBで“死んじゃう”こと。150㍎以上でグリーンに乗る確率は上げられないけど、片側狙いの“一方通行”なら“死ぬ”率はグッと下がる。
「オイラが前に調整した7番ウッドは右にそれずに上がり、4番UTは左に行かないライナー仕様で170㍎用。だからバフィを高いフェード、クリークを低いドローが打ちやすいようにチューンして180㍎以上で使えばいい」
ウッドは両方ともネックのカチャカチャでいじれるモデルで、カンタンにチューンできたよ。
月刊GDより(イラスト/コーチはじめ)