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【ほけんの窓口レディース】「勝っても負けても後悔しないように」渡邉彩香が15mを沈め劇的V

<ほけんの窓口レディース/福岡CC 和白C(福岡)/6299Y・パー72/5月13日〜15日>
PHOTO/Hiroyuki Okazawa

60年以上の歴史を誇る福岡CC和白Cを舞台に行われた「ほけんの窓口レディース」。最終日は渡邉彩香と高橋彩華のプレーオフとなったが、2ホール目で15mのロングパットを沈めた渡邉が2年ぶりに優勝。ツアー通算5勝目を飾った。

前週のメジャー「サロンパスカップ」で予選落ちした渡邉彩香は、そのプレーについてこうコメント。

「グリーンが硬いからフェアウェイから打ちたいとか、フェアウェイの幅で収めたいとか、とりあえずグリーンに乗せようなど、どこか守りのプレーになっていました。だからこの試合は、もっと思い切ってプレーしようと心がけました」

初日を5位タイでスタートした渡邉は2日目で単独首位に立つ。最終日も前半でスコアを伸ばし、一時独走状態となるが後半で伸ばせず、高橋彩華とのプレーオフに。

「6つバーディがありますが、ダボもボギーもOBもありました。それでもガンガン攻めてプレーできたと思います。ドライバーはしっかり振り切れましたし、プレーオフ最後のロングパットもイメージ通りに打てました。勝っても負けても後悔はしないようにプレーできたことが本当によかったです」

昨年2月に結婚した渡邉は、この優勝でミセス初Vも達成。観戦に来ていた夫で柔道家の小林悠輔さんにも支えてもらった、と語った。

「夫は初めて優勝シーンを見たので『すごかった』と喜んでくれました」と語った渡邉。同じアスリート同士、支え合っているのだ

「夫もアスリートですから私の気持ちをわかってくれます。先週の予選落ちもそうですし、開幕戦からもどかしい気持ちがあっていろいろ話したんですけど、『上を目指して悩めることは幸せなこと』という言葉に助けられました。私はもうベテランですけど、まだまだチャンスを作っていい試合を見せていきたいです。日本ツアーの1番を目指します」

5番ホール(305Y)のパー4でワンオンを狙った渡邉。グリーン左に外すもアプローチで寄せてバーディを獲得。攻めのゴルフを貫いた

上位陣には実力者が揃った

18番で首位の渡邉に追いついた高橋彩華だが、プレーオフで惜敗。「渡邉選手の最後のパットは仕方ないです。あれを決めるのはアッパレです」

3位タイに入った稲見萌寧。「全体にゴルフがキレイになってきた。パットも少しずつよくなっています」

優勝争いを演じた小祝さくらも3位タイ。「ここから調子を上げて優勝目指して頑張りたいです」

最終組で回った原英莉花はドライバーで苦戦するも今季最高の5位タイでフィニッシュ。原はベストドレッサー賞を獲得した

<ほけんの窓口レディース・最終成績>

優勝渡邉彩香
(プレーオフ)
-11
2位高橋彩華-11
3位T稲見萌寧-9
3位T小祝さくら-9
5位T小倉彩愛-8
5位T原英莉花-8
7位T申ジエ-7
7位T菊地絵理香-7

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月31日号より