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ジョニー・ミラー「家族のためならいつでもゴルフをやめられる」(1974ダンロップフェニックス)【記者が見た“勝負のアヤ”】

記者生活50年を超えるベテラン記者・ジョーが、長い取材生活のなかで目の当たりにした数々の名勝負の中から、いまだ色あせることなく心に刻まれているエピソードをご紹介!

1974年 ダンロップフェニックス

「家族のためならいつでもゴルフをやめられる」(ジョニー・ミラー)

ジョニー・ミラーは、少年時代からゴルフを始め1964年には全米アマで優勝。ブリガムヤング大ではフィジカル・エデュケーション(体育学)を学んでいる。ツアーに参戦したのは69年の春。74年には早くも頭角を現し、年間7勝を挙げ、35万ドル以上稼ぎ出して賞金王になっている。その年は、ツアー開幕から3試合連続優勝を果たすという強さだった。

勢いそのままに、秋に来日して宮崎で行われた第1回ダンロップフェニックスに出場すると69、69、69、67の好スコアで2位に7打差をつけて圧勝。手が付けられない強さという意味で、“ミラクジョニー”と呼ばれた。

家族を大切にする敬虔なモルモン教徒のミラーは、そんな絶頂期でも「家族のためならいつでもゴルフをやめられる」と語っていたことが、宗教観の薄い日本人の筆者からすると驚きだった。

全身を逆Cの字のように大きくしならせる“アメリカ打法”が特徴的だった

文・構成/ジョー(特別編集委員)
年齢不詳でいまだに現役記者。ゴルフダイジェスト入社後、シンガポール、マレーシアをはじめ、フランス、モロッコ、英国、スイス、スウェーデン、イタリア、アメリカ、カナダ、メキシコ、中国、台湾、アラブ首長国連邦、オーストラリア、ニューカレドニア、タイ、インドネシアなどでコース、トーナメントを取材。日本ゴルフコース設計者協会

週刊ゴルフダイジェスト2022年5月3日号より