【40~60Y 微妙な距離のアプローチ】<前編>魔のザックリ・トップは“ブランコ打法”で防げる
パー5の3打目が、フェアウェイから残り50Yの絶好の位置。バーディチャンスにつけたい! と意気込んで打ったところ、ザックリ、トップ、気づけば大たたき……。こんな経験はないだろうか。40~60Yでミスが出る原因と、その解決方法を黒宮幹仁コーチに教えてもらった!
PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/ぎふ美濃GC
解説/黒宮幹仁
くろみやみきひと。松田鈴英や金田久美子を教える。アマチュアの指導にも定評がある
なぜ40~60Yをミスしてしまう?
●力んで腕だけ振ってしまう
●ダフリが怖くて当てにいく
>>ヘッド速度が不安定に
中途半端な距離でミスが出る理由はヘッドの急加速にあるという黒宮。「ダフリが怖い」「ピッタリ寄せたい」という気持ちが働くことで、ヘッド速度が安定しないのが原因だ
加速させ続けると軌道が安定する
「40〜60ヤードの、一見チャンスに感じるこの距離、実はめちゃくちゃ危険なんです」と黒宮コーチ。中途半端な距離のため、意外と難しいと話す。
「中途半端な距離を正確に打つには、まずブランコの動きをイメージすることがポイントです。ブランコは支点があることによって安定した振り子運動をしていますよね? そしてそこに人の重みが加わって加速している。あの“加速感”をスウィング中にイメージしてほしいのです。しかし、アマチュアの方は、寄せたいという気持ちから体の突っ込みや、手先を使おうとして振り子運動に無駄な動きを加えてしまっているんです。すると、軌道が不安定になり、結果トップのミスが出るというわけです。中途半端な距離を確実に寄せたいのであれば、まずはスウィングをブランコのように加速させ安定した軌道を動かすこと。そして、加速させるためには軸の安定と手首の柔らかさが大事になります。むしろこれさえできれば簡単に打てるはずです」
ヘッドの加速感はブランコのあの感じ!
【Point 1】
左右への体重移動は不要
体重移動を使わずにその場で回転する。軸が安定することで、振り子運動になる
【Point2】
手首は柔らかく
ヘッドを加速させるには、手首を柔らかく使う。手首を固めると、ヘッドの加速がしにくいため、軌道が安定しにくい
スタンスはスクエアでOK
黒宮コーチの50Yアプローチ
これで完璧!
意識すべき2つのポイントとは?
- 中途半端な距離からのザックリやトップを防ぐには、ブランコのように加速させながらインパクトすることが大事だと黒宮幹仁コーチ。では、スウィング面ではどこを意識したらいいのか。さらに詳しく聞いてみた。 PHOTO/Tadashi Anezaki THANKS/ぎふ美濃GC 解説/黒宮幹仁 くろみやみきひと。松田鈴英や金田久美子を教える。アマチュアの指……
月刊ゴルフダイジェスト2022年5月号より