「腕に腫れ」五輪金のネリー・コルダ、療養のため一時離脱。メジャー初戦のゆくえは?
東京オリンピックの金メダリスト、ネリー・コルダがツアーを一時離脱することが明らかになった。
本人がインスタグラムに投稿した声明文には、こんな文言が記されている。「11日に写真撮影やコマーシャル撮りのため、フロリダを訪れました。いつもどおり朝のワークアウトをしていたとき、腕の腫れを感じたのです」
検査により、腫れの原因は血栓によるものだと診断された。まだ23歳、病気とは無縁のイメージがあるが「これ以上悪化しないよう、現在は自宅で治療を受けています。今後の予定については、わかり次第ご報告しますので、家族のプライバシーを守っていただくようお願いします」と綴っている。
コルダは昨季メジャーの「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」を含むツアー4勝を挙げ、五輪でも金メダルに輝くなど大躍進。今年の1月まで世界ランク1位だったが、現在はコ・ジンヨンにナンバー1の座を譲り2位。しかし、姉ジェシカとともにツアー屈指の人気を誇る。
今季はフロリダで行われた開幕戦からの3連戦に出場し、初戦では4位タイに入っている。
当初からシンガポールとタイを巡るアジアシリーズには出場を予定しておらず、24日にカリフォルニアで開幕する「JTBCクラシック」を戦い、3月末の22年メジャー初戦「シェブロン選手権」でタイトル獲得を目指すつもりだった。しかし血栓が見つかったことで療養に専念。メジャー初戦に出場できるか微妙な状況だ。
ところでコルダが出場していなかった「ホンダLPGAタイランド」では、今季ツアールーキーの渋野日向子がベスト10入りし、畑岡奈紗が予選ラウンドを首位で折り返すなど、メジャーに向け順調に調子を上げている(渋野は8位、畑岡12位)。果たしてコルダは出場するか否か、日本勢の活躍は? 間近に迫ったメジャーに注目だ。
週刊ゴルフダイジェスト2022年4月5日号より