【ヤマランドニッポン】Vol.55 雄大な秩父連山を望む! 戦略性豊かな「JGMベルエアGC」(群馬)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、群馬県の「JGMベルエアGC」をご紹介!
PHOTO/Shinji Osawa TEXT/Mika Kawano
本州のど真ん中にあるヤマランド
本州のほぼ中央に位置する群馬県高崎市。山々の懐に抱かれた丘陵地に名門・横浜カントリークラブの原設計で知られる相山武夫がデザインを手がけ、1987年に開場したJGMベルエアゴルフクラブ(旧ベルエアCC)がある。
フェアウェイは広く、林でセパレートされたレイアウトは1ホール1ホールが独立するようゆったり造られており、気持ち良くクラブを振れる。しかし要所にバンカーや池、立ち木が配され戦略性を求められる個性的な18ホールが並んでいる。
南に2500メートル級の峰々を持つ秩父連山の雄大なパノラマを望み、北に上州三山のひとつ榛名山が控える。
出だしはゆるやかな上りが続くが全体的にそれほどアップダウンはない。インコースはグリーン左手前に池が配された10番を皮切りに美しいホールが続く。
写真は春の気配が日に日に増し樹々が芽吹く榛名山に向かって打つ距離のある14番パー4。ティーショットはフェアウェイで存在感を放つ立ち木の右が狙い目。縦に長い二段グリーンが待ち受けるためショットの精度が求められる。景観は素晴らしいが難易度は高い。
コースメンテナンスが行き届いているのも好評判の一因。ヤマランドでとっておきのひと時を過ごしたい。
打ち下ろしの10番、397ヤードのパー4。視界が開けるティーイングエリアからは、天気がいい日は遠目に秩父連山が眺められる
JGMベルエアGC
18H・6932Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2022年3月29日号