【ゴルフジム】「アイアンで引っかけのミスがよく出ます」
読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「アイアンで引っかける」というもの。その解決法とは?
PHOTO/Yasuo Masuda TEXT/Daisei Sugawara THANKS/小手指グリーンゴルフ
教える人/小暮博則
こぐれひろのり。72年生まれ、埼玉県出身。12年、「スタック &チルト」理論の生みの親、M・ベネット、A・プラマーから直接指導を受け、日本人初の公認インストラクターとなる。PFGA主宰
<今週のお悩み>
「アイアンでよく引っかけが出ます」
●鴨井誉史さん(47歳/身長176cm/ゴルフ歴15年/ベストスコア79/平均スコア89)
テークバックでヘッドをインサイドに引き、トップでループする形でアウトから下ろしている(2~3コマ目)。さらに、フェースを閉じながらテークバックしているため、普通に振るとインパクトでフェースがかぶりやすくなっている
鴨井 コースでアイアンがよく引っかかります。
小暮 少しボールに近く立ちすぎなのが気になります。ふところが狭いと、手元を体の近くに下ろせませんから、クラブがアウトから下りやすくなります。そのときに、フェースがかぶっていると引っかけです。
鴨井 なるほど。
小暮 それと、テークバックのときに、左わきが開いているんですが、これは左腕の問題でもあり、右腕の問題でもあります。右ひじを背中側のほうに引いてしまうと、左腕が引っ張られて左わきが開いてしまうんです。いずれにしても、クラブは正しい位置よりインサイドに引かれます。
腕と体がバラバラに動いています
鴨井 インに引きすぎている感覚はありました。
小暮 「インサイドテークバック+シャットフェース」でトップまで上げてしまうと、それよりさらにインから下ろすというのは不可能なので、切り返しでクラブがループしてアウトから下ります。これも、引っかけの原因ですね。
鴨井 どうすればインに引きすぎるのを直せますか。
小暮 右ひじを内側に絞る感じで、体の幅から外れないように上げていくのが大事です。左手を右ひじの下に差し込んで、右手1本で素振りしてみてください。右ひじが体の幅のなかに収まっていると、クラブが波打たないで、プレーンに近いところを上がって、下りるのがわかると思います。実際のスウィングでは、左わきにも少し緊張感を持たせると、なおいいでしょう。
これで解決!
「右ひじが体の幅から
外れないように上げよう」
Point 1
テークバックでは左わきを軽く締める
Point 2
腰を積極的に切ってインパクト
インパクトでフェースがかぶってしまうのは、腰の回転不足にも原因がある。腰を積極的に回すほどフェースは開くので、仮にフェースをシャットに使っても引っかけのリスクが減る
Drill
左手で右ひじを支え右手1本で素振り
週刊ゴルフダイジェスト2021年11月30日号より