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【ゴルフジム】「アイアンで球が高く上がりすぎてしまいます」

読者の悩みを教え上手なプロがマンツーマンで解決する連載「ゴルフジム」。今回のお悩みは「ボールが上がりすぎる」というもの。その解決法とは?

PHOTO/Norio Tsuburaoka TEXT/Daisei Sugawara THANKS/東宝調布スポーツパーク

教える人/濱田塁

はまだるい。68年生まれ、東京都出身。高校卒業後、渡米しゴルフ修行。ゴルフ理論や指導法なども学ぶ。複数のスクールのヘッドプロを歴任し、現在は「東宝調布スポーツパーク」でレッスンを行う

<今週のお悩み>
「アイアンでボールが高く
 上がりすぎてしまいます」

●森田誠さん(54歳/身長170cm/ゴルフ歴30年/ベストスコア83/平均スコア94)
ダウンスウィングで、リリースのタイミングが早く、インパクトの前に手首のタメがほぼほどけてしまっている(3コマ目)。そのため、インパクトはスクーピング(すくい打ち)状態になり、ロフトが増えて無駄に球が高くなりやすい

森田 思ったよりボールが高く上がってしまいます。ダフリも多いです。

濱田 リリースのタイミングが早くて、タメがほとんどほどけてしまった状態でインパクトしているのが気になります。ロフトが増えた状態で当たっているので、ヘッドスピードの割に打球に勢いがなく、ふらふらと高い球になっています。

森田 手打ちということでしょうか。

濱田 そうですね。もう少し、体の回転を優先的に使って下ろせると、手首の角度(タメ)がキープできて、ハンドファーストの状態でインパクトできるので、ロフトが立って強い球になりやすいです。

森田 ダウンスウィングで手首の角度を意識すればいいんですか?

濱田 森田さんの場合、手首を使ってひょいとヘッドを持ち上げるようにスタートしてしまうので、その時点で体の回転が不足しがちです。最初から体の回転を意識して、できるだけ捻転を強くしたところから切り返すと、クラブが遅れて下りてきて、結果的にタメがキープされやすいんです。

森田 なるほど。

濱田 それと、インパクト後も左手首(右打ちの場合、右手首)をフリップさせずに(手のひら側に折らずに)、手首を曲げたままボールを押し込んでいくイメージを持つと、ハンドファーストに当てやすくなります。低いドローボールを打つイメージを持つと、手首をフリップさせずに振りやすくなるはずです。

これで解決!
「手首の角度をキープしたまま
球を押し込んでいく意識で打とう」

Point
フォローまで手首の角度をキープ

インパクト後、左手首(右打ちの場合、右手首)が早く手のひら側に折れるのは、いわゆる「すくい打ち」の状態。手首を曲げたまま振り抜くと、強くインパクトできる

Drill 1
クラブと一緒にシャフトを持って振る

グリップエンドを長く延長する形で、シャフトなどを一緒に持ってボールを打つ。インパクトで手首をフリップさせると、シャフトが体に当たってしまう。ハンドファーストで打つ感覚がわかる

Drill 2
重いものをヘッドで押しながらテークバック

アドレスで、ヘッドのすぐ後ろに重いものを置いておき、それを飛球線後方に押しながらテークバック。体幹でスウィングをスタートでき、ヘッドを不用意に持ち上げなくなる

週刊ゴルフダイジェスト2021年11月9日号より