【ヤマランドニッポン】Vol.45 温泉とセットで訪れたい! 標高1000m超の高原リゾート「草津CC」(群馬)
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、群馬県の「草津CC」をご紹介!
PHOTO/Hiroyuki Okazawa TEXT/Mika Kawano
プレーのあとは温泉街でゆっくり
1966年開場の草津カントリークラブは群馬県で4番目に古い歴史あるコース。本白根山麓、標高1050メートルの高原に位置し、草津温泉まで5キロの立地。雄大な自然を生かした18ホールは小林光昭が設計を手掛けた。
緩やかな右ドッグレッグのアウト1番は408ヤードと距離のあるパー4。カラマツや白樺など樹齢の高い樹々にセパレートされたホールの向こうに四阿山(あずまやさん)の雄々しい姿を望みながら会心のティーショットでフェアウェイ右サイドを狙いたい。標高の高さゆえ球は平地よりも10ヤードほど飛ぶのもヤマランドならではの醍醐味だ。
本白根山の眺望に心洗われる5番パー5はグリーン手前右にバンカー、左にクリークが走っておりハザードを避ける賢いマネジメントが要求される。各ホールともフェアウェイに傾斜があり、バンカーの配置が絶妙で戦略性が高い。1回目より2回目、2回目より3回目とコースの特徴を知るほどに楽しみが増す。
高原の爽やかな風が吹き抜ける夏は過ぎ、これから広葉樹が頰を染めるように色を変える錦秋の季節がやってくる。グリーンの緑に、林の赤黄のコントラストに、蒼い山々が映える。コロナが落ち着いたら日本を代表する名湯・草津温泉とセットで訪れたい絶景のリゾートコースだ。
雄大な本白根山に向かって打つ5番、506Yのパー5。左ドッグレッグで、2打目は左にあるクリークに注意しながら攻めたい
草津CC
18H・6702Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2021年月9月28日号より