電車ゴルファーに新たな選択肢! 千葉のコースへ「ドアtoドア」の送迎サービスがスタート
自家用車を持たないゴルファーにとって、電車以外の新たな移動手段が登場した。
維持費も高く、クルマに興味を示さない若者も増えている。かといって、ゴルフ場へ行くのに公共交通機関を利用すると、移動の手間や時間がかかるし、宅配便代だってバカにならない。
この現状を打破しようと名乗りを挙げたのが、(株)nearMeという会社だ。同社は独自のAI技術でリアルタイムの位置情報を活用し、空港やホテルと自宅をドアトゥドアで結ぶ「スマートシャトル」を運営している。そのゴルフ場版『nearMe.Golf』を立ち上げた。実はこのプロジェクト、19年から実証実験をしてきたが、コロナ禍により一時中断。ようやくこのほど同サービスを開始したというわけだ。
同社代表取締役社長の高原幸一郎氏は同サービスを立ち上げた動機をこう語る。
「私自身ゴルフをやりますが、コロナ禍になってから、以前より多く誘われるようになりました。しかし私は自家用車を持っておらず、いろいろと不便です。レンタカーやカーシェアなどを個人で使うと負担が大きいことから、今回のサービス需要があるのではと考えました」
料金は定額3万1920円。4人で利用すれば1人あたり7980円(税込)。これには高速代、ガソリン代など移動にかかる費用すべてが含まれる。
送迎対象は現在、千葉県にあるゴルフ場の約80%だが、範囲を広げ、関西圏や中部圏と拡大していく構想もあるそう。
料金が抑えられた理由は、同社が空港送迎をメインにやっているため。ゴルフ場送迎の間の時間を使って空港送迎を実施することで、料金を低く設定できたというのだ。
ゴルフ場運営コンサルタントの石井米二郎氏は「ドアトゥドアなら絶対、安いと思います。高速代など100キロで往復5000円でしょう。電車で行くにしても宅配便だけでも約4000円かかりますからね」
ほかにもゴルフ場・宿泊施設と提携した宿泊送迎プランなども考えているという。
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より