【東京五輪】シャウフェレは前日に「うなぎ」。ニッポンを満喫した五輪選手たち
東京五輪中、会見などで「エキサイティング!」という言葉を何度も発した選手たち。それは、試合はもちろんのこと、オリンピック自体が持つ独特の雰囲気や楽しさが言わせたようだ。コロナ禍、選手たちの行動にも多くの制限があるなか、他競技の選手たちとの交流や、ニッポンに触れてそれぞれに楽しんだ様子。
飯能市のホテルに泊まったザンダー・シャウフェレは、選手村はコースから遠くあきらめたというが、「毎日知人が食事を届けてくれるんだ。日本食が好きなので楽しいよ」と勝利の源にした。同じくホテル組(新宿)のローリー・マキロイは、他の競技を見て楽しんだり、「米国のバスケットボールチームやドイツのアスリートがいた。僕もオリンピックに出場しているけど、30分後には他の皆も出場しているんだ」と五輪を満喫。
選手村組も、1時間半かかる距離の辛さは認めつつ、施設や食事などのよさに、充実した五輪ライフとなった。メキシコ代表のカルロス・オルティスは「世界のトップ選手が集まっている。皆で挨拶しあって、フレンドリーだ。クールです」と、自身のインスタグラムでオリンピック関連の“映える”写真などをアップ。
また、日本に縁がある2人は“日本愛”も語ってくれた。「清潔さや、整然としているところ、人々がルールに従うこと」(シャウェフレ) 「効率性、尊敬の精神。僕らにも敬意を払ってくれるます」(コリン・モリカワ)
ゴルフはプロスポーツとして4大メジャー競技の価値が大きく、五輪の存在意義が問われることもあるが、世界35の国と地域から来た60人の選手たちは皆、国の代表として戦うことを誇らしげに語っていた。「メキシコではゴルフは一般的なスポーツではない。五輪でメダルを獲得するとスポーツを成長させ続けることができると思う」(オルティス)
「ゴルフ界のために戦いたいと思います」という選手たちの言葉が心に残る。3年後のパリへ。新たな価値は伝わっていくだろう。
帯同可能な枠に、モリカワは美人の彼女を、シャウフェレは元十種競技の選手でもある父を入れて行動。シャウフェレは最終日前日にうなぎを食べたとか
水泳・飛び込みで今メダルを獲った母国の英雄と写真を撮ったフリートウッド。「マティとローレン、2人の伝説的人物に会えたことがとても幸せだ」(写真は本人のインスタグラムより)
ノルウェーチーム。「冬季五輪ではメダル数も多いが、夏は僕らが変えたい。いろいろな著名選手を見るのも楽しいし、その一員になれれば」(ビクトール・ホブラン)
取材&撮影●服部謙二郎(週刊ゴルフダイジェスト)
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月17日号より