【ヤマランドニッポン】Vol.41 美しい景観が自慢の本格的18H「妙見富士CC」(兵庫)
PHOTO/Kenji Kobayashi TEXT/Mika Kawano
名設計家R.T.ジョーンズJr.は日本を「ヤマランド」と呼び、日本のゴルフは山麓でプレーするものと言った。そんな日本の素晴らしいコースを再発見していく連載「ヤマランドニッポン」。今回は、兵庫県の「妙見富士CC」をご紹介!
過去には女子ツアーも開催
兵庫県多可郡、妙見山の懐に抱かれた妙見富士カントリークラブは美しい景観が自慢の林間コース。
横浜カントリークラブの設計で知られる相山武夫が、標高693メートルの妙見山麓の地形を生かしドラマチックな18ホールを完成させたのが86年。開場3年目(88年)には早くも女子ツアー「三菱電機ファンタスレディス」を開催するなど当初から高評価を得ていた。
豊かな樹々でセパレートされたホールは、一見狭く見えるが実際は広く、見目麗しい山々に向かって豪快なショットを放つことができる。コース全体は高低差があるものの特にアウトはフラットなホールが多い。
インコースは池やバンカーなどハザードが巧みに配され戦略性が高いレイアウト。最終18番はティーイングエリアから多可町の街並みを見晴らす打ち下ろしのパー5。右ドッグレッグでフェアウェイが左に傾いており、左サイドにはOBが待ち構えるが、落とし場所次第では2オンを狙うことも可能。雄大な自然を楽しみながら気持ちよくラウンドを締めくくりたい。
梅雨が明け真っ青な空のもと、山滴るコースでのプレーは爽快そのもの。それだけでなく樹々が色を変える紅葉の頃もまた素晴らしい。四季折々の景観を堪能してみてはいかが?
妙見富士CC
18H・6771Y・P72
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より