初日のパーオン率100%! 日本のエース・畑岡奈紗が6打差Vで東京五輪へ弾み
畑岡奈紗が米女子ツアーのマラソンクラシックで2年ぶりに優勝を飾った。最終日が荒天のため中止となり54ホールに短縮されたが、後続に6打差をつける圧巻の勝利だった。
「(最終日が)雨の予報だったので前の晩から気になって、眠ったような眠れなかったような。こういう結末(優勝)はまったく予想していませんでしたがうれしい」と緊張が解け、口元をほころばせた畑岡。
大会初日ノーボギーの10アンダー「61」を叩き出すと、3日目終了時点で通算19アンダー、2位に6打差の独走態勢に。最終日はスタートホールで2打目をきっちりグリーンに乗せたところで中断となり、そのまま中止が決まった。
初日のパーオン率は100%、3日目が94%(18分の17)。テレビ解説のカレン・スタップルズは「まるでグッドショットのエキシビションを見ているみたい。スウィングも素晴らしいし、すべてのショットをクラブの芯でとらえている」と感嘆の声をあげ、「たとえ最終日が中止にならなくても畑岡の優勝は間違いなかっただろう」と解説した。
それでも本人は中断の間、車内で待機しながら音楽を聴いてリラックスしようと努めたが「すごく緊張していた」と打ち明ける。「毎年1勝」を目標に掲げてきたが昨年は優勝できず、選手層の厚さを痛感。6月の全米女子オープンでは年下の笹生優花に惜敗したが、「その悔しさを忘れず前に向かって勝利を目指すため」と、全米女子の舞台オリンピッククラブのボールマークを使用し、気持ちを奮い立たせた。
稲見萌寧とともに出場する東京五輪でもショットメーカーの実力を見せつけてくれるに違いない。
週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より