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マキロイ、試合中にクラブを盗まれる!? 過去にはこんな珍事件も

全英オープンに先立って行われた欧州ツアーのスコティッシュオープンで珍事が起きた。

PHOTO/Blue Sky Photos(写真は2021年全米オープン)

大会2日目、インスタートのR・マキロイは10番のティーイングエリアでキャディらと談笑しながらティーオフを待っていた。すると、ひとりの大柄な男性がフラリと現れ、マキロイのトレードマークであるセントバーナードのヘッドカバーを抜き取ると、ついでにアイアンも1本抜きティーイングエリアの隅に移動。キャディがセキュリティを呼び、すぐさま取り押さえられた男は、クラブは素直に戻したものの、ヘッドカバーを抱きかかえ死守。大事には至らなかったが、その影響かマキロイは予選落ちを喫した。

ゴルフ界にはさまざまな珍事件が存在するが、マキロイにまつわる話は多い。たとえば12年のライダーカップ最終日。寝坊し遅刻寸前だったマキロイを救ったのが警察。パトカーが彼を会場に送り間一髪で遅刻を免れた。機転を利かせそれを手配したのが現夫人エリカさんなのは有名な話。また14年のツアー選手権ではティーショットを観客のズボンのポケットにワンバウンドでインさせる珍事も。

“カップ”にインといえば18年のマスターズではJ・デイが初日のスタートホールの第2打を木に当て跳ね返った打球がギャラリーの手にしたビールのカップにイン。それを飲み干してから観客がボールをデイに手渡した。この2つは周囲に笑いがあふれた和やかな珍事だ。

1打に執念を燃やすのもプロの性(さが)。H・ステンソンは09年のWGC-CA選手権でティーショットを沼地に打ち込むと、服を脱ぎ捨てパンツ一丁でショットを放ち見事脱出に成功。グローブ&パンツ姿で世界にその名を轟かせた。

ほかにも、全仏オープンに勝って喜びのあまり池に飛び込み骨折し、翌々週の全英オープンに出られなかったT・レベ。国内では、初優勝を祝って仲間に胴上げされ、池に落とされ肋骨を折った井上信もいる。オリンピックではこうした珍事が起こらないことを祈るばかり。

週刊ゴルフダイジェスト2021年8月3日号より