“ターフ&キャンプ”がコロナ禍の新定番になる? 北海道のゴルフ場で「グランピング」プランが登場
トップシーズンが迫る北海道で、さまざまな誘客作戦が実施されている。
苫小牧市にある御前水GCで展開するのは「ゴルフのあとは星空の下でグランピング」。グランピングとは、グラマラスとキャンピングが合わさった造語で、テントなど用具はすべて用意されていて、準備なしにキャンプを楽しめるシステム。
施設は同GC練習場の隣接地に建設され、グループコースの北海道ブルックスCCも利用できる仕組みになっている。グランピング施設は定員1名のAタイプから、3名のBタイプ、4名のCタイプを用意。2コースでプレーする客を対象にAタイプで4400円(土日は1100円割増)。食事つきプランもさまざまあり、キャンプ気分に浸ることができる
「北海道はゴルフ、観光が6月~9月に集中するため、ホテルが足りないこともあります。これを何とかカバーできないかと考えた結果、コロナ対策の面からも注目を浴びるキャンプに目をつけた次第です。それもただ用地だけ提供するのではなく、体ひとつで来てもキャンプ気分に浸れるような施設にしたかったのです」(支配人・井狩賢人氏)
さらにスナッグゴルフや、近隣にある牧場での無料乗馬体験、モーターランドへの入場料金特典も。父親はゴルフ、家族はそれら施設で遊ぶ構図ができあがっているのだ。
もうひとつのケースは、ホテルと提携した無料バスの運行。北海道は広い。アクセスの交通費がプレーフィーより高くなることさえあるのだ。函館市郊外、大沼国定公園の中にある北海道CCでは、市内の5ホテルと提携し、同CCまでの直通バスが無料となっている。
「コロナ禍で観光需要が激減しているので、観光とゴルフを結びつけて何とかアシストする意味で始めました」(広報・幸道豪氏)
運行バスもバス会社との提携により、安全性は確保されている。ただし往路だけの運行なので、函館空港までは路線バス(有料)となっており注意。
コロナ禍のなか、ゴルフ場もさまざまに知恵をしぼり、新たなゴルフの楽しみ方が生まれていく。
週刊ゴルフダイジェスト2021年7月27日号より