メジャーチャンプコーチ青木翔の「笑顔のレシピ」Vol.18 自分と目標との距離が離れすぎていませんか?
メジャーチャンプ渋野日向子を育てた青木翔に“コーチング”のこだわりを語ってもらう本連載。ゴルフだけでなく、仕事や育児などでも役立つヒントが満載!
解説/青木翔
あおきしょう。1983年3月28日生まれ、福岡県出身。大学を卒業後、プロを目指すも27歳のときに指導者の道を志す。2012年に自身のアカデミー「ASGA」を設立。渋野日向子をはじめ、数々のツアープロや全国トップレベルのアマチュアゴルファーを育成
目標は高くしすぎない
新年度が始まるときや、環境が変わって、「心機一転、目標を立てよう」という人も多いのではないでしょうか。こういう外的な要因を使って動機づけをするのは、とてもいいことだと思います。
でもその前に、前回立てた目標がどうだったか、思い出してみましょう。クリアできていれば優秀! でも継続できていなかったり、そもそも忘れちゃってるなんてこともあるでしょう。そんな人たちによく見られるのが「目標が高すぎる」という傾向です。
自分と目標の距離が離れていると、日々の取り組みがどれくらい前進しているのか、どれくらいすれば目標に届きそうなのかがわかりづらくなってしまいます。
志が高いのは素晴らしいことです。でも、目標と自分の距離を見誤らないようにしてください。そのためには2つのことに注意して目標を立てるといいでしょう。
1つ目は、自分の現在位置(能力)を客観的に把握すること。能力を過信して、目標に近い位置に立っていると勘違いしていないか確認をします。
もう1つは、大きな目標の手前に、小さな目標を設けることです。ちょっと頑張ればできそうな目標を設定し、クリアしたらまた次の小さな目標を立てる。
これを繰り返していけば道に迷わず大きな目標にも近づけるようになるでしょう。
TEXT/SHOTANOW
PHOTO/ARAKISHIN
週刊GDより