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神奈川のゴルフ場にふるさと納税専用の自販機!? 1カ月で寄付金400万円

ふるさと納税をしている人は多いだろうが、神奈川県のチェックメイトCCには専用の“自販機”が設置され、利用も増えているという。

ふるさと納税は08年に全国でスタートした。目的は地方間格差や税収に悩む自治体に対して、格差是正を推進するため。納税者は自身の出身地や過去の居住地など関係なく、応援したい自治体に納税ができるという制度が目新しく、一時は大ブームに。過剰な返礼品に総務省が“待ったをかける形で少し下火にはなったが、それでも年々利用者は増え続けている。

ふるさと納税は、インターネットで申し込むのが一般的だろうが、旅行などで訪れた際、気にいったら即決で寄付できるのが自販機タイプだ。利用者にとってはその場で返礼品を受け取れるのが最大の魅力だろう。

同機を活用する自治体の1つ、神奈川県松田町では、チェックメイトCCを設置場所に選んだ理由を次のように話す。「コロナ禍でさまざまな集客場所に人が集まるのは困難な状況です。しかしゴルフ場は密が避けられ、屋外でのスポーツゆえ換気も必要なく、感染リスクも低いと知りました。そこで松田町がチェックメイトさんに提案したところ、快く引き受けてくださったのです」(松田町役場、定住少子化担当室・青山由里氏)。

同CCに、設置の依頼に応えた理由を聞くと「ゴルフ場が地域に貢献できればという思いで協力させていただくことにしました。自販機の設置期限は11月までですが、延長のことは町との話し合いになるでしょうね」(副支配人)。

同CCに設置されている自販機はタッチパネル式で、1万~50万円まで金額を選択できる。運転免許証などを読み込ませば、氏名、住所などの入力作業も省略可能。税控除に必要な書類は、後日町役場から郵送される。

同機から発行されるレシートをフロントに持っていくと、返礼品として納税額の3割相当のギフト券が受け取れる(町内在住者は対象外)。ギフト券の有効期限は発行日から1年間で、プレーフィーとしても、レストラン、売店でも使用できる。

自販機は5月22日に設置して6月22日現在、85件利用され、金額にすると388万円。役場では設置期間の延長も望んでいるようだ。

チェックメイトCCにあるふるさと納税専用の自販機

週刊ゴルフダイジェスト2021年7月13日号より