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6打差で首位独走もコロナ陽性で棄権のラーム。全米オープンには間に合った!

先日のメモリアルトーナメントで後続に6打差をつけトップに立ったディフェンディングチャンピオンのジョン・ラームに悲劇が。コロナ陽性で棄権を余儀なくされたのだ。

第3ラウンドで64をマークし意気揚々とグリーンを離れようとした瞬間、ツアーのメディカルディレクターからPCR検査の結果が陽性だったため、ツアーのガイドラインに従い試合から撤退する必要があると告げられた。その模様はCBSテレビで生放送され頭を抱えうずくまるラームの悲痛な姿が映し出された。

ツアーによるとラームは試合前の月曜日に陽性者と濃厚接触。規定により追跡調査の対象だったため、毎日PCR検査が実施され室内への入場制限が課されていた。無症状だったラームは大会開幕後も毎日陰性だったが、土曜日に陽性に転じ強制撤退に。

昨年6月にツアー再開以降50試合を開催しているが、合中にコロナ感染が発覚したのはラームが4人目、無症状での陽性は初めてだ。

その日の夜、SNSで声明を発表したラームは気丈に「とても残念だけれど、人生にはこういうこともある。家族や関係者が陰性だったことに感謝し必要な隔離措置に従います。できるだけ早くツアーに復帰できることを願っています」としたが、目前に迫った全米オープンへの出場が危ぶまれる事態に。

今年の舞台トーリーパインズはラームがツアー初優勝(ファーマーズインシュランス)を遂げ、妻にプロポーズした思い出の場所。出場するためには、10日間の自主隔離の後、24時間間隔の検査で2回連続陰性の必要があった。

そして、その後の検査でラームは無事陰性。からくも全米オープンへの出場が叶った。

メモリアルのリベンジをメジャーで果たすことができるのか。世界ランク3位のゴルフに期待だ。

悔しさをバネにメジャー初制覇へ挑む!(写真は2021年プレーヤーズ選手権)

週刊ゴルフダイジェスト2021年6月29日号より一部改