【ミズノオープン】「重いから」アイアンを抜いた。43歳パグンサンが11本のクラブで快勝
<~全英への道~ミズノオープン/JFE瀬戸内海GC(岡山)/7349Y・パー72/5月27日~30日>
PHOTO/Hiroaki Arihara
ミズノオープン最終日、首位スタートのJ・パグンサン(フィリピン)がリードを保ち、後続に3打差をつけ優勝。キャディをつけず自らバッグを担ぎ、11本のクラブで難コースを制してみせた。
フィリピン出身の43歳、J.パグンサンが日本ツアー参戦10年目にして初優勝。驚くべきは、3日間(初日は大雨の影響で中止)を通して、「11本のクラブ」で戦っていたということ。
キャディバッグを自身で担いでの参戦に伴い、「重いから」という理由でクラブを減らしたパグンサン。3番、4番、6番、8番アイアンを抜き、代わりに19度のUTを入れた11本のセッティングながら、番手間の距離もしっかりとピンにからめ、バーディを量産。
「66」「65」「68」のトータル17アンダーという快スコアで、2位以下に3打差をつけ優勝。全英オープンの切符を手に入れた。全英でも11本でのプレーが見たいものだが、果たして……?
ミズノオープン優勝
パグンサンの「11本」
●1W/エピック スピード プロトタイプ(9度)
●3W/ローグ(13.5度)
●UT/ローグ(19度)
●5I、7I、9I、PW/APEX PRO(2021)(5、7、9番、PW)
●50度、52度/JAWS ウェッジ
●58度/マックダディ4 Xグラインド
●パター/スコッティキャメロン ファントムX T-11 プロト
(写真:代表撮影)
5I(200Y)と7I(180Y)は基準となるクラブなので抜けないとか。地元のフィリピンではよく自分でバッグを担いでラウンドするそうで、その際にはクラブを減らすこともあるという
「同組の宮本さんが先に打ってくれたりして焦らずに回れました」とパグンサン。セルフの担ぎはこれで3試合目。今後もセルフのときはクラブを抜く可能性もあるとか
<ミズノオープン 最終成績>
優勝 | J.パグンサン | -17 |
2位 | 永野竜太郎 | -14 |
3位T | 大岩龍一 | -12 |
3位T | 宮本勝昌 | -12 |
5位T | 塚田陽亮 | -11 |
5位T | 池田勇太 | -11 |
5位T | 大槻智春 | -11 |
週刊ゴルフダイジェスト2021年6月15日号より