ゴルフ界注目の新鋭ジャクソン・コイブンが感謝祭恒例の『スキンズゲーム』に出場! メジャーチャンプと対決へ
アマチュアのタイトルを総なめにし大学3年を終え今年6月にプロに転向、参戦3戦目で優勝し、プレジデンツカップのメンバーにも抜擢されたジャクソン・コイブンがブラック・フライデー(収穫感謝祭の11月27日)に開催されるテレビイベント『スキンズゲーム』に出場する。
『スキンズゲーム』は1983年から2008年にかけ毎年収穫感謝祭の週末に行われてきた恒例イベント。その年活躍したトッププレーヤー4人が各ホールに設定された賞金を奪い合うエキジビションマッチで第1回大会にはアーノルド・パーマー、ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンの豪華メンバーが集結した。

しかし2009年以降開催が見送られ昨年、新スポンサーのもと復活。キーガン・ブラッドリーがザンダー・シェウフェレ、トミー・フリートウッド、シェーン・ローリー相手に勝利を収め210万ドル(約3億3千万円)を獲得した。
今回賞金総額400万ドル(約6億3千万円)がかかるイベントにはコイブンのほかメジャー5勝のブルックス・ケプカ、今年の全米オープンで大会2勝目を挙げたウィンダム・クラーク、全米プロ2勝を含むツアー通算16勝のジャスティン・トーマスらメジャーチャンピオンが登場。コイブンはプレジデンツカップでタッグを組んだトーマスと再びペアになる予定だ。
「誰でも彼でもスーパースターと持て囃す風潮があるがメジャーで6勝以上を挙げなければ真のスーパースターとはいえない」と史上3人目のグランドスラマー、ゲーリー・プレーヤーは苦言を呈するが現時点でコイブンはタイガー・ウッズなきゴルフ界のスター候補であることは間違いない。
重圧のかかるチーム戦プレジデンツカップでも負けなしで2.5ポイント(2勝1分)を獲得。最終日のシングルスでは相手のポイントゲッター(インターナショナルの世界ランク最上位)キム・シウーを2アップで撃破し米チームの勝利に大きく貢献した。

その姿を目にしたインターナショナルのアダム・スコットも「一緒に回ったことはないけれど見た限り素晴らしいプレーヤーだね。早く回ってみたい」と称賛。ペアを組んだトーマスは「パートナー(コイブン)が僕のゴルフを引き上げてくれた。彼が同じチームで良かった。自分のプレーを貫き重要な場面でしっかり結果を出す姿を見られて最高だった」と21歳を褒めた。

もう1人の対戦相手クラークは「最近の若手は強いけれど、僕だって負けていません。飛距離のアドバンテージもあるしパターも自信がある。今季好調だったのはスウィング改造と新しいパター、新キャディの3つが噛み合ったから」とベイカレントクラシック Presented by LEXUSに出場した際に語っていた。
ちなみに彼のパターはPING スコッツデール TEC アリー・ブルー。本人によると「ヘッドに描かれた黒いラインがガイドになって構えやすく狙ったところに打ち出せる」とか。今季のスタッツは平均パット数3位。ストロークゲインド:パッティングも8位と好調ぶりは顕著。「若手に負けない」という言葉も頷ける。

90年代から2000年代にかけて最強を誇ったタイガー・ウッズは『スキンズゲーム』の常連で幾度となく出場しているが不思議と勝ったことがない。01年にはグレッグ・ノーマンに敗れ、2004年にはフレッド・カプルス、2005年にフレッド・ファンクに優勝をさらわれた。優勝回数がもっとも多いのはカプルスで5回。『スキンズの鬼』と呼ばれた時代もある。
今回コイブンは実力者たちに囲まれどんなプレーを見せるのか? ファン以上にマスコミが大騒ぎしそうだ。
その前に現在ポイントランク67位の彼のミッションは出場を予定しているフォールシリーズ3試合でAon Next 10を目指すこと。ポイントランク51位から60位に入れば来季序盤のシグネチャーイベント2試合に出場する資格が与えられる。フォールシリーズでは各選手目の色を変えてNext 10を狙っているがコイブンは?

文/川野美佳
米サンディエゴ州立大学留学を経て1990年代から「週刊ゴルフダイジェスト」「Choice」を中心に執筆を開始。主な翻訳書に『タイガー・ウッズ私のゴルフ論』(テレビ朝日)『タイガー・ウッズ:もうひとつのインサイドストーリー』(日本ヴォーグ社)『ブッチ・ハーモンの勝者のゴルフ: タイガー・ウッズを育てた名伯楽』(小池書院)など。ジャック・ニクラス、ゲーリー・プレーヤー、トム・ワトソンなど海外のレジェンドゴルファーへのインタビューを多数行っている


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