【イザワの法則】Vol.72 “自分と同じ持ち球”のプロのスウィングを参考にしよう
伊澤利光「イザワの法則」
多くのアマチュアにとっては、いかに練習時間を確保するかということが課題。もし、自宅でもできる効果的な練習法があれば素晴らしいが、そんな練習法は果たしてあるのだろうか?
TEXT/Daisei Sugawara ILLUST/Kenji Kitamura PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM)

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- たとえプロでも練習時間は「無限」ではない。確実に上達につながる「基本」の練習とはどういうものか。どうしたら限られた時間の中で上達できるのだろうか? TEXT/Daisei Sugawara ILLUST/Kenji Kitamura PHOTO/Hiroyuki Okazawa THANKS/福岡レイクサイドCC(PGM) >>前回のお話は……
どんな形でも「振る」ほうが実戦に役立つ
平日は仕事、という人にとっては、休みをどうやり繰りしてラウンドに充てるかということも大変だと思いますが、それにも増していかに練習時間を確保するかということに頭を悩ませているんじゃないかと思います。よく、「自宅でできる練習法はないですか」と聞かれることがありますが、ラウンドで実際に役に立つということでいうと、パターマットでパッティング練習をするくらいしかないのかなと思います。
ほかにはたとえば、家にいるときはずっと、グリップ矯正の練習器具を握っているという人もいるかもしれません。握るところが指の形になっている、アレですね。聞くところによると、スコッティ・シェフラーも、あの器具をよく使っているらしいです。世界ナンバー1のプレーヤーが使っているんだからきっと効果はあると思いますが、私個人の意見で言うと、ただ握るよりは「振る」ほうがいいと思うので、短いクラブとか素振り用の棒なんかを振るのがいいんじゃないでしょうか。もちろん、室内で振るなら周りに十分気をつけてください。ジャンボさん(故・尾崎将司氏)が、しっくりくるグリップの感触をつかんで、それを忘れないようにテープでぐるぐる巻きにして寝たというのは有名な話ですが、あくまで特殊な例ですから、普通の人は真似しないほうがいいです(笑)。
自分専用の多すぎる情報にフィルターをかける
剣道や合気道などの武道の世界では、「見取り稽古」(見稽古)が古くから重要視されてきたようです。つまり、人の動きを見て覚える稽古ですね。確かに、上手い人のスウィングを見るというのは、ゴルフにおいても上達のヒントにつながることが多いんじゃないかと思います。ただ、今はスマホがあれば世界中のトッププロのスウィングを簡単に見られますが、手当たり次第にたくさん見ればいいというものでもありません。
少なくとも、自分の持ち球がフェード系だとしたら、見て参考にするプロもフェード系スウィングの人にするべきでしょう。コリン・モリカワなんかは、アイアンはほぼフェードで打ちますから、すごく見やすいはずです。逆にドローが持ち球なら、ローリー・マキロイとか、ネリー・コルダなんかがいいでしょうね。
あるいは、自分のスウィングを動画で撮って、それを見返したり、次の練習のときの参考にするというのも悪くはない方法です。「悪くはない」としたのは、自分で見て直せるのは、かなり大きなスウィングのクセだけだからです。スウィングの細かい部分まで修正しようとするのであれば、ある程度の練習頻度を確保しつつ、継続的に動画を撮って確認する必要があるでしょう。「月イチ」の練習では効果的にスウィングを修正することはまず無理なので、最低でも「週イチ」は必要だと思います。そんなに練習時間を確保できないという人は、スウィングを修正するよりも、今のスウィングの再現性を高めるような練習を心がけるほうが、スコアアップは早いかもしれません。

細かい部分は直せると思うな!
練習では、フルスウィングと同じ振り幅で「ゆっくり振る」ことで、様々な気づきがある。力んだり、リズムが悪いと上手くボールに当たらない。また、ウェッジで「同じ距離」を振り幅を変えて打つ練習も、得られるものが多いはず

伊澤利光
1968年生まれ。神奈川県出身。学生時代から頭角を現し、プロ入りしてからは、プロも憧れる美しいスウィングの持ち主として活躍。2001年、2003年と2度の賞金王に輝く。また、2001年、マスターズで日本人最高位の4位入賞(当時)。現在はシニアツアーを中心に活躍中
月刊ゴルフダイジェスト2026年11月号より


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